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夫へのクリスマスプレゼントは、7年分の想いを込めた手紙

12月23日の深夜。

突如思いついた。

夫に手紙を書いてみようと。

通常、サンタは24日の夜に来るけれど、25日の朝は月曜日。幼稚園に行く予定の子どもたちがおもちゃで遊びたくて「行かない!」と言いそうな気がしていた。

そのため、サンタに交渉し、23日の夜に来てもらうことになっていた。

明日の朝にはプレゼントがくる。

最近のわが家は、夫が子どもたちを寝かしつけてくれるので、夜は私1人の時間。暗がりのなかで、パソコンと向き合っていたら、冒頭の考えが降りてきた。

2016年4月に入籍した私たちは、結婚して7年目。その間、夫に対しては、いろいろな想いを抱えて生きてきた。

これまでnoteでは、夫に対する数々の想いを記す機会に恵まれた。

すると、私の心は変化した。

あんなに煮えたぎっていたマグマのような怒りが鎮火したのだ。
まるで、活火山が休火山に変化したように。

想いが変わると、言動も変わってくる。

夫の日々の言動に、いちいち腹立たなくなった。夫が子どもをみているときは、気になっても口を挟まず任せられるようになった。

子どもに向かって(夫に聞こえるように)
「パパがたくさんお出かけにつれていってくれて、嬉しいね」
と言ったり、

率先して動いてくれたら、その都度
「ありがとう」
と伝えたり。

わかりやすく、夫が喜ぶことを実行した。
私も夫を受け入れられないときはコミュニケーションをとるのがイヤだったけれど、やっぱり夫婦仲を改善したいと思った。子どものためにも、自分のためにも。だから、言動を改めたら、夫はどんどん変わっていった。

平日に朝寝坊した私に代わって朝ごはんを作ってくれたり、買い出しに行ってくれたり、数か月に一回、旅行を計画してくれたりと、私がしてほしいことを自ら実行するようになった。

夫の行動を認め
頼り
時に褒め
感謝したのが良かったのかな。

私もnoteで気持ちを整理したことで、俯瞰することができるようになり、過去の不満に引き戻されなくなった。

それに、ライターとしてチャレンジするには、夫の協力が必要不可欠なわけで。土日のどちらかは仕事をさせてもらい、子ども2人を遊びに連れ出してもらってる。静かな土日は、仕事がはかどるので助かる。

その感謝の気持ちも込めて、手紙をしたためた。

7年分のありったけの想い。

産後は正直、憎んでいた
単身赴任で寂しかった
一緒に子育てしたかった
自分を受け入れてもらえず悲しかった
本気で解散しようと思っていた
そのためにライターで稼ごうとした
信じられなかった
大嫌いだった

全部、全部。
私のありったけのマイナス感情を書きなぐった。

だけど今は、

チャレンジさせてくれてありがとう
子どもたちを愛してくれてありがとう
応援してくれてありがとう
家事をしてくれてありがとう
旅行やお出かけの計画をしてくれてありがとう

***

今はとても幸せだよ
あなたと夫婦になれてよかった

そんな正直な気持ちを書いた。

実際は文字にするのが恥ずかしいから、書きながら葛藤もあった。でも、こんなチャンスは早々ない。逃してはならない。

そう思って向き合い、書き終わったのが午前4時だった。

ふらふらになりながら、やりきった。

夫は、どんな反応をするだろう・・・


案の定、起きれない私。

子どもたちはサンタさんからのプレゼントに歓喜していた。そんな声を布団の中からぼんやり聞いて、また眠りについた。

「ママにもサンタさんからプレゼントが届いたよ!」

娘からの声に、ハッと目が覚める。
ふらふらの体でリビングに行くと

「ひろこへ」

と書かれたプレゼントが。

わが家のサンタさんは、欠かさず私にクリスマスプレゼントをくれる。結婚してから、変わらない。

中身はチョコ。
私の大好物だ。

サンタさんは、私の好みをよくわかっている。

分かりたくないと、こちらは拒んでいたけど、あちらはずっと見ていたんだな。

そして、夫が何やら饒舌で、上機嫌。
そんなに表情豊かな人ではないのに、なんだか明るい。

それで、子どもがいないところで夫に聞いた。「手紙、読んだ?どう感じた?」

そう聞くと、
「いろいろと考えさせられたよ。」
と答えた。

そう言う夫の口角が、上がっていたのを見逃さなかった。

うん、大丈夫。
ちゃんと私の想いは届いたんだ。

お互いに対してだけ、素直になれない私たち。

そんな距離のある伴走から、少し距離を縮められたのかな。

上機嫌な夫につられて、私の笑い声も高まる。すると、連鎖した子どもたちも、とても嬉しそうな顔で笑っている。

夫婦は不思議。
夫婦はご縁。
夫婦は表裏。
夫婦は他人。
夫婦は家族。

私たちの笑い声は、いつまでも部屋に響き渡っていった。

サンタさんは、私が1番ほしかった物を届けてくれたようだった。

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