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早稲田の古文・夏季集中講座

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2021年8月の記事一覧

早稲田の古文 夏期集中講座 第11回 源家長日記について part1

早稲田の法学部2012年度は「源家長日記」が出題されました。後鳥羽上皇が約200年ぶりに…

早稲田の古文 夏期集中講座 第12回 源家長日記について Part 2

では実際に入試問題を見てみることにしましょう。早稲田法学部2012年度の問題です。和歌所…

早稲田の古文 夏期集中講座 第13回「沙石集」について

早稲田の教育学部で2021年、「沙石集」が出題されました。Z会の『最強の古文』によると、1283…

早稲田の古文 夏期集中講座 第14回「沙石集」について

では、実際の入試問題を見てみましょう。2021年早稲田の教育学部の問題です。『沙石集』<巻第…

早稲田の古文 夏期集中講座 第15回「建礼門院右京大夫集」Part1

早稲田の教育学部で2020年、『建礼門院右京大夫集』が出題されました。Z会の「最強の古文」に…

第16回 建礼門院右京大夫集(2) 【早稲田の古文・夏期集中講座】

2020年の早稲田大学教育学部で出題されたのは、 元暦二年(1185年)三月の壇ノ浦の合戦で、平…

早稲田の古文 夏期集中講座 第17回 「古今著聞集」における後鳥羽上皇

「後鳥羽天皇は在位十四年・院政二十二年、その間広大な御領からの収入によって、水瀬・宇治に優雅な離宮を営み、各地に度々御幸なされ、和歌・音楽・絵画・競馬・蹴鞠などの文化面ですぐれた資質と識見を示して、華やかに活躍された。」 と、新潮日本古典集成の『古今著聞集』(上)(西尾光一・小林保治校注)P364の頭注に書かれています。いわゆる「日本史」の本は政治史に偏っているのでこのような紹介はしません。更に「和歌は特に秀でられ、『新古今集』の完成は言うまでもないが、多くの詠歌や残された

早稲田の古文 夏期集中講座 第18回 藤原俊成の歌

早稲田の文学部で2018年、和歌が十九首出題されたことがあります。藤原俊成が最愛の妻・美福門…

早稲田の古文 夏期集中講座 第19回 源家長について

新古今和歌集に源家長の和歌があります。 「藻塩草(もしほぐさ) かくとも尽きじ 君が代の…

早稲田の古文 夏期集中講座 第20回 『無名草子』

『無名草子』は藤原卿女と呼ばれた人によって成立したとされている。本当は孫なのですが、祖父…

早稲田の古文 夏期集中講座 第21回 『水風晩来(すいふうばんらい)』

「流水夏に当たりて冷ややかに、風は晩を迎えて来たる」というのが水風晩来です。 橘成季が五…

早稲田の古文 夏期集中講座 第22回 『乞功奠(きっこうでん)』

乞功奠(きっこうでん)は陰暦七月七日の夜に行われる牽牛星と織女星の祭りです。宮中では清涼…

早稲田の古文 夏期集中講座 第23回 歌人「藤原良経(ふじわらのよしつね)」

藤原良経は百人一首にも採用されている有名な歌人です。 きりぎりす 鳴くや霜夜(しもよ)の…

第24回 藤原隆信の歌集(1) 【早稲田の古文・夏期集中講座】 

早稲田大学文学部の2019年入試で、歌人・藤原隆信の歌集が出題されました。 藤原隆信の父は、有名な歌人の藤原俊成です。しかし、義理の父でした。 実父は出家していたため、母が俊成と再婚したからです。 母は美福門院加賀です。 2018年の文学部入試では、俊成が亡き妻をしのんだ歌が出題されました。 二年続けて、俊成・定家といった新古今和歌集に出てくる著名な歌人が出題されたことになります。 これを見ても、「過去問学習がいかに効果的か」わかるでしょう。 隆信は、美福門院加賀の連れ子で