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早稲田の古文・夏季集中講座

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2021年7月の記事一覧

早稲田の古文 夏期集中講座 第1回

早稲田の法学部で2021年、『増鏡』が出題されました。これは、後鳥羽上皇から後醍醐天皇ま…

第2回 後鳥羽上皇 【早稲田の古文・夏季集中講座】

「増鏡」は、後鳥羽上皇の時代から始まっています。 その「後鳥羽上皇」に関して、近年、評価…

早稲田の古文 夏季集中講座 第3回 西行「詞書(ことばがき)の世界」「崇徳院 御…

「詞書(ことばがき)」とは、「和歌の前に置かれて、詠作事象や歌題を示すもの」と言われてい…

早稲田の古文 夏期集中講座 第4回 歌論集 幽玄体

早稲田大学では歌論集がよく出題されるようです。中世で重要な歌論集を挙げるとするなら源俊頼…

第5回 歌人 鴨長明 【早稲田の古文・夏期集中講座】 

鴨長明について 『方丈記』で有名な鴨長明は、後鳥羽上皇に見い出され、歌壇に地位を確立した…

早稲田の古文 夏期集中講座 第6回 歌道とは

早稲田の法学部で2017年、「無名抄」が出題されました。13章「歌仙を立つべからざるの由教…

早稲田の古文 夏期集中講座 第7回 無名抄の入試問題

2017年度、早稲田の法学部の実際の入試問題を見てみることにしましょう。まず、問六の「錐、嚢(ふくろ)にたまらず」は慣用句としてできなくてはいけない基礎問題です。とんがった錐は、どこに入ってもふくろをつきやぶって表面に出てしまう。隠しようがない、という意味ですから㋭の「才能のある人は必ず世の中から評価される。」が正解です。 赤本の解説には、慣用句を知らなくても文脈から正解がわかる、としていますが、逆だと思います。慣用句のイメージから正しい文脈を推理すべきでしょう。 同じこ

早稲田の古文 夏期集中講座 第8回 元弘の乱 「源具行(みなもとのともゆき)」

早稲田の教育学部で2018年、「増鏡」が出題されています。元弘の乱(1331年)後、鎌倉…

第9回 大隠は朝市に隠る(1) 【早稲田の古文・夏期集中講座】 

白楽天の詩 白楽天の詩『中隠』に、次のような言葉があります。 鴨長明は『発心集』という仏…

第10回 大隠は朝市に隠る(2) 【早稲田の古文・夏期集中講座】

中野孝次さんが書いた「清貧の思想」(文春文庫)の十一章「大隠は朝市に隠る」では、蕪村につ…