極端に失敗が怖い、理由に気づいた(かも)話
「信頼は築くのは大変だけど、失くすのは一瞬だよ」
これは、幼い頃から口酸っぱく母に言われていたことである。
確かにその通りである。
しかしこの言葉は私の「失敗が怖い」という、私を不自由に縛りつける完璧主義の要因にもなっているのかもしれない、と、思った。
母にこの言葉を言われていたのは、大抵私が何か間違ったことをして母を怒らせてしまった時だ。当時の母は怒るとこちらは身体を1ミリも動かせないくらい威圧感があって、大変怖かった。
きっと母は、「信頼は築くのは大変だけど、失くすのは一瞬だよ、」の後に
「だから(今なら信頼はまだ残っているから)ちゃんと間違いを認めて謝ることが大切」
ということを私に伝えたかったのかもしれない。
しかし幼い私にとって威圧気味に言われるこの言葉は
「(もうこの一回の失敗で私への母の信頼は無くなってしまった。だから)一回の失敗も許されない、ちゃんとやらないと」
という意識を植え付けていたのかもしれない。
そして知らず知らずのうちに、「失敗したらそこで試合終了ですよ」な完璧主義の自分が形成されたのかも。
今の私の理性くんであれば、例え失敗をしても、その後の行動や対応でいくらでも挽回できること、何なら失敗を糧に人は成長できることを理解している。
しかし幼い頃から染み付いた私の人格ちゃんは、中々その通りに動いてくれない。
しかもこれに気づいたのがほんの数十分前で、この価値観のもと20数年生きてきてしまった。なんてこったい。
しかしまぁ頭でわかっていても心が追いつかない、の原因が何となくわかった。
今後はこの人格ちゃんと上手に生きていきたいと思う。