昔ながらの商品をリニューアルするお話 #3 ~結局どうやって作るの?編~
こんにちは、オオニシ体育株式会社の渡邊駿介と申します。この会社の創業が昭和6年と思っていたら大正6年だったことをつい先日知り驚きが隠せません。
#創業103年
↓そして、この連載のどこかで巧技台などいろいろ積んで全国各地をまわる「子どもが無料で遊べる移動式遊園地(もう少しかっこいい名前考えます)」編の記事を書くことが決定しました。
先日のツイートに対してみなさんからの反応ほんとうに胸が熱くなりました。わくわくしますね。必ず実現します。
ひとまず人(私と強力な助っ人陣)は用意できました。あとは場所や時期、資金面、、(あとコロナ、、、)
何か良い案や、こんなのあったら楽しそうなどぜひ教えてください!!
結局どうやって作る?
以前の記事で長々と自分の考えをお話ししましたが、この段階では結局新しい形はまだまだ見えてきていません。
今回は、アートとか医療とか巧技台とか言ってるけど結局どうやって作るの?というお話です。なるべく簡潔にまとめます!
おさらいですが、今回新しい巧技台に最も活躍してほしいと思っているのは、小児リハビリ室や作業療法室、病院内プレイルーム、児童発達支援のお教室などのまだまだ巧技台の存在すら知られていない医療福祉現場です。(もちろん既存の保育現場でも!)
これらの場所を対象とするデザインの完成に向けて、このプロジェクトのディレクターとして入っていただいているNPO法人チア・アートの岩田さんと打ち合わせを重ねていきます。
岩田 祐佳梨(いわた・ゆかり)氏
筑波メディカルセンター病院 アート・コーディネーター、NPO法人チア・アート理事長
2011年より筑波メディカルセンター病院のアート・コーディネーターを務め、現在は2名のアート・コーディネーターで活動。2017年NPO法人チア・アートを設立。専門は医療福祉環境のデザイン、参加型デザイン。博士(デザイン学)。
さすがこの道のプロ。私の未熟な考えを上手くまとめてくださり、導いてくれます。
そしてまず1つ、この先どんな形を目指すにしても、まずは実際に医療福祉の場で働く方々のご意見を頂戴し、根拠のあるデザインにしようと決まりました。
やはり実際に現場で感じている、医療福祉施設での課題や求められていることを解決したいと考えています。
その為に、発達に関することから、子どものリハビリに求めること、空間に感じている課題、子どもたちの在るべき理想の姿などをお伺いします。
その要望や理想を、巧技台×アートによって実現させる。
ここまでで1つです。
そして次に、1つ目で上げた医療従事者の方の要望などの他に、取材という形で「どんな想いをお持ちで、どんな活動をされているのか」というところまでお聞きしたいと考えました。
子どもたちの未来のために情熱を持って活動されているそんな方々のサポートをすることが、今回のプロジェクトの大きな理念のひとつです。
私の周りには、子どもたちの未来の為に、医療の枠組みをも超えて、情熱をもって活動されている医療従事者の方々がたくさんいらっしゃいます。
・子どもたちが楽しく遊びに来る感覚で通えて、ママさんたちの学びの場やくつろぎの場などまで提供するクリニックを開設予定のドクターさん
・放射線技師、看護師から構成される「プレパレーション」の絵本を開発されている有志の団体さん
・育児を頑張るママ、パパ、お子さんをサポートする親子サロンの開設を目標にされているこども病院の看護師さん
・看護業務の経験と子どもの個性を伸ばす為の資格を活かして活動されているこどもクリニックの看護師さん
・子どもの歯の健康から、身体までサポートをすべく、全国で初めて巧技台を導入してくださった歯科医院さん
・医療の枠を超えて子どもの健康をサポートすべく、体操教室や様々な地域の活動まで行っている理学療法士の団体さん
などなど、今回のプロジェクトにはたくさんの方のご協力をいただき、すでに取材もさせていただいております。
その取材で伺ったみなさんの活動内容や想いを、今回のリニューアルプロジェクトの制作過程の一部としてここに記していきます。
全国各地で使用され、長ければ30年と持つ巧技台。
この巧技台を購入する方が「どのような遊具なのかを調べるとき」、または、施設においてある巧技台の「使い方を調べたとき」に医療者のみなさんの想いやストーリーが詰まっていることを知る。
そんなみなさんの広告塔のような存在でサポート役を担えれば良いなとも思っています。
まとめると、
① 子どもが過ごす環境で医療従事者の方が感じている課題や要望などをヒアリングして、巧技台の持つ機能とアートの持つ機能によって解決する。
② 取材という形で、各専門分野で活躍される方々のストーリーや想いをこの製作過程に埋め込む。
この2つで巧技台のリニューアルを完成させていきたいと思います。
適材適所、私たちにできることをまずはやってみます!
最後に
何より私は、子どもたちが部屋いっぱいに広がっている巧技台を見て、キラキラ、ワクワクした顔で「早くあそびたい!」「楽しそう!」など飛び跳ね駆けまわったり、巧技台に登って「みてみて!こんなことできたよ!」などと自慢げな顔を見せてくれたりするのが大好きです。
私の先祖が代々繋いできたこの遊具を通して、多くの子どもたちにこんな経験をしてもらうのを夢見て頑張ります!
そしていつかこの巧技台ではなく、自分の手掛けた遊具やモノによって、こんな空間を作るのが目標です!
今後ともよろしくお願いいたします。
次回からは、協力してくださっている方々の取材記事に入ります。
ここでは、先ほどの、①②の部分をお伺いし、そこで得た私の気付きやこんな風にリニューアルしたら面白そうなど、感じたことも記していきます!
第一回は、小児整形外科専門ドクターの中川将吾さんです!
お楽しみに~
オオニシ体育株式会社
渡邊 駿介
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