三井物産CFO「還元と成長投資の二兎を追う。還元だけでは終わり」
どうも、大河内薫です。
企業の成長戦略と財務決断。この2つのバランスは、企業の未来を左右する重要なファクターなんです。今回は、三井物産のCFO、重田哲也氏の発言をきっかけに、企業の成長と株主還元について深掘りしていきますよ。
■三井物産CFOの注目すべき発言
最近、三井物産のCFO、重田哲也さんが興味深い発言をしたんです。
「還元と成長投資の二兎を追う。還元だけなら終わりだ」
この発言、僕はとても重要だと思うんです。三井物産が最低4,000億円の自社株買いを決定した際の記者会見でのことでした。
この言葉には、企業の成長戦略を考える上でとても大切な視点が含まれているんですよ。企業が攻めの姿勢なのか、それとも停滞しているのか、あるいは下り坂なのかを見極める一つの指標になるかもしれません。
■株式会社の利益の使い道
みなさん、日本の企業の大半は株式会社だってご存知でしたか?僕たちが普段目にする上場企業は、間違いなく株式会社なんです。
さて、株式会社の利益の使い道は大きく分けて二つあるんです。
還元:配当として株主に利益を分配すること
成長投資:自社に利益を貯めて将来の成長のために使うこと
ここで言う利益っていうのは、売り上げから人件費や経費などすべての支払いを差し引いた後の残りのことを指すんですよ。
■成長投資の重要性
上場企業には株主総会があるため、配当がなかったり減ったりすると株主が怒ることがあるんです。でも、成長期にある企業にとっては、事業投資をすることがとても重要なんですよ。
僕は、20年以上前のライブドア時代の堀江さんのことをよく思い出すんです。当時、株主総会で配当を出さないことに批判が集まっていましたよね。でも、僕はその意思決定は正しかったと考えているんです。
企業が急成長している時期には、利益を自社に再投資することで、さらなる成長を実現できるからなんです。成熟期に入って緩やかな成長しか見込めなくなった時に、初めて株主への還元を考え始めるべきなんじゃないかな。
■企業の成長段階と利益の使い道
企業の成長段階によって、利益の使い道は大きく変わってくるんです。
スタートアップ期:
基本的に配当を出さず、全ての利益を成長投資に回します。成長期:
三井物産のように、還元と成長投資の両立を図ります。成熟期:
成長投資の効果が薄れてくるため、株主還元に重点を置きます。
高配当株は、主に成熟した企業や老舗企業に多いんです。新興のスタートアップ企業では見かけないですよね。
■企業分析の新たな視点
企業の状態を理解するには、利益の使い道を見ることが有効なんです。
株主に還元しているのか?
自社に再投資しているのか?
それともその両方なのか?
これを見ることで、その企業が今どのような段階にあるのかがわかるんですよ。
三井物産のような超大手企業が、まだまだ成長投資をすると宣言していることは、とても健全で期待が持てる姿勢だと僕は思うんです。
■まとめ
今日は還元と投資のバランスについて、僕の考えを交えながらお話ししてきました。
ポイントをおさらいしておきましょう。
企業の成長段階によって、利益の使い道は変化する
成長期には投資が重要、成熟期には還元が増える
利益の使い道を見ることで、企業の現状と将来性が推測できる
これからは、ニュースで企業の決算や戦略を見る時、還元と投資のバランスという視点も加えてみてください。きっと、企業を見る目が変わってくるはずですよ。
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それでは本日も張り切っていきましょう。
それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!
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