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一太郎と文化と効率と。
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/6096724
※大河内薫"お金の学び"ラジオ Voicy 2024年10月1日放送より
どうも、大河内薫です。
日経新聞で『法案作成に「一太郎」職人芸 若手官僚、継承へ知恵絞る』という記事が出ていたんですよ。皆さん、一太郎ってご存知ですか? というか覚えてますか? 実はこの一太郎っていうソフトは日本語に最適化したワープロソフトなんです。
■一太郎ソフトの特徴と現状
一太郎は、今でも法案作成や縦書きの文書作成において強力なツールとして使われているんですよ。Wordなどの一般的なワープロソフトが横書きに最適化されているのに対し、一太郎は縦書きや日本語特有の表現に特化しているんです。
2024年にも最新版が出ているようで、日本語特化のワープロソフトとしては唯一無二の存在なわけです。ただ、調べれば調べるほど、この一太郎以外の選択肢がないということも分かってきました。これって結構問題かもしれません。
日本語を捨てることはこの国においてはないと思うんですが、その日本語特化型ソフトを使わないと作れない文書が数多く存在しているっていうのも、ある意味で課題なのかもしれませんね。
■効率化と文化の両立
霞が関で法案を作成するのに一太郎を使うのは、ある意味では当然のことかもしれません。法律は日本語で縦書きというのが現状だからです。でも、一方で一太郎を使って職人芸のように法案作成をすること、そしてそれを若手に継承していくことにどれくらいのコストがかかっているのか、考えてみる必要があるんじゃないでしょうか。
どこかのタイミングで横書きでしっかりと日本語で書けるようにするとか、そういうアイディアが出てもいいのかもしれません。当然、一太郎を作っている会社としては辛いところだとは思うんですが、でも日本中の文書、法案も含めて、やっぱり一つの一般的なフォーマットに落とし込んでいった方が国全体としては効率化していくわけです。
特に霞が関っていうのは、むちゃくちゃな時間で働かなきゃいけない瞬間瞬間っていうのが多い場所だと思うので、少しでも非効率的なものっていうのは削っていってほしいなと思うわけです。
■出版業界での経験
僕は本を書く時、フリーランス税本やお金のお守り本など漫画の本も含めて、あとがきや途中で入っているコラムみたいなものは全部縦書きなんです。でも面白いことに、縦書きで出版社に提出した記憶が一つもないんです。全部横書きで提出をしました。それを出版社の方々がしっかりと縦書きにしてくれていたんですね。
ということは、出版社にも一太郎が入っているんじゃないかなって思うわけです。それぐらいに素晴らしいソフトなんだと。
■日本語文化と効率化のバランス
当然、日本語というものは文化としては素晴らしい言語だと思うし、縦書きや習字といったものはとても素晴らしい文化だと僕は考えています。文化は文化として当然育んでいくべきなんです。
ただ一方で、日常のビジネスや事務作業については効率化した方がいいのではないでしょうか。日本人の数、特に現役世代、働ける人たち、生産年齢人口というのはどんどん減っていくことが確定しているわけです。これは覆ることがない事実なので、何を効率化していくかというのは、企業ごとあるいは個人ごとに考えていく必要があるんじゃないでしょうか。
■日本企業の強み
話は少し飛躍しますが、一太郎のようなソフトを作っている会社って、やっぱりすごいなと思うんです。日本企業というのは本当に細かいところに集中して、世界のシェアを独占している、あるいはナンバーワンになっている企業がたくさんあるんですよ。
例えば、YKKはファスナーやジッパーで世界のシェア40%以上を取っています。他にも、自動車ワイパーのゴムの部分や自動ドアのセンサーの部分で世界シェア1位を取っている日本企業があります。プラスチック製バルブの世界シェア1位も日本企業なんです。
日本には本当に世界一の優良企業が多いんですよ。アメリカのビッグテック企業のような存在感はないかもしれませんが、ものづくりに集中していたら世界一になっちゃいましたみたいな企業がたくさんあるんです。
■まとめ
一太郎というソフト、名前は聞いたことがある人がほとんどだと思います。今なお進化を続けて日本語最適化ソフトとして頑張っているという、とても素晴らしい企業であり素晴らしいソフトなわけです。
ただそこには課題もありますよね。日本語最適化っていうのは当然いいんですが、難しい文章で最適化していくよりは全体として効率化して、そして最適化していくのがいいんじゃないかなということを感じました。
そんな風に、日本の文化や伝統を大切にしながらも、効率化や最適化を進めていくバランスが大切なんじゃないかと思うんです。これからの日本企業や行政に求められるのは、そんなバランス感覚なのかもしれませんね。
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それでは本日も張り切っていきましょう。素敵な1日をお過ごしください。最後まで読んでくれたあなたに幸あれ。
それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!
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