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株式・為替相場を語る人たちの思惑を考える

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/6076368
※大河内薫"お金の学び"ラジオ Voicy 2024年9月20日放送より

どうも、大河内薫です。

相場を語る人たちには様々な思惑があります。株式市場や為替市場の動向を語る人々の背景にある意図を理解することは、僕たちが投資判断を誤らないためにも重要なのです。今回は、相場を語る人々の思惑について、詳しく見ていきましょう。


■相場を語る人々の思惑とは

相場を語る人々には、大きく分けて2つの思惑があると考えられます。

1つ目は、自分の知識を披露したいという承認欲求です。自分の予測が当たったときの満足感を得たいという気持ちが背景にあるわけです。

2つ目は、より直接的な利益を求めての発言です。これには、実質的な金銭的利益と、ページビューや露出度の向上という2つの側面があります。つまり、自分の発言で相場を動かして利益を得ようとしたり、話題性のある発言で注目を集めようとしたりするのです。

この2つの思惑を理解しておくことで、僕たちは相場に関する情報をより客観的に捉えることができるようになります。

■実例:円高予想の背景

最近、日経新聞に掲載された記事を例に考えてみましょう。ある銀行の調査役が、年末のドル円相場を130〜135円と予想していました。この予想の背景には、どのような思惑があるのでしょうか。

1つの可能性として、銀行が以前行っていた外貨預金のキャンペーンとの関連が考えられます。多くの顧客が外貨預金を開設した後、急激な円高が進むと、銀行側としても困る状況になります。そのため、「そんなに円高は進まない」というメッセージを発することで、顧客の不安を和らげる意図があったのかもしれません。

もちろん、これは推測に過ぎません。しかし、このように発言の背景にある可能性のある思惑を考えることは、情報を正しく解釈する上で重要なのです。

■相場予想の難しさ

実際のところ、年末の相場を正確に予想することは、ほぼ不可能だと言えます。特に今年は、アメリカの大統領選挙という大きな要因があります。選挙結果によって、為替相場は大きく変動する可能性があるのです。

理論的には、日米のマネタリーベースから計算される「ソロスチャート」という指標があります。これによると、ドル円の理論値は115円から125円程度とされています。しかし、実際の相場がこの理論値と一致する確率は70%程度です。

つまり、相場予想は常に不確実性を伴うものであり、断定的な表現で予想を語る人には注意が必要なのです。

■信頼できる情報源とは

では、どのような情報源を信頼すればよいのでしょうか。以下の点に注目してみましょう。

  1. 断定的な表現を避け、可能性や不確実性を認めている

  2. 予想の根拠や前提条件を明確に説明している

  3. 最終的な判断は読者に委ねている

  4. 自身の発言の限界を認識している

このような特徴を持つ情報源は、より信頼性が高いと言えるでしょう。

■為替相場の見方

僕の個人的な見解を述べると、円高はもう少し進む可能性があると考えています。その理由は、先ほど触れたソロスチャートの理論値がそれを示唆しているからです。

ただし、ここで重要なのは、この見解も絶対的なものではないということ。トランプ氏が大統領に再選された場合、円高がさらに進む可能性もあります。トランプ氏は円高を進めるとも発言しているからです。

結局のところ、為替相場は誰にも正確には予測できないのです。大切なのは、様々な情報を総合的に判断し、自分なりの見解を持つことなのです。

■まとめ

相場を語る人々の発言には、必ず何らかの思惑があります。それが承認欲求なのか、金銭的利益なのか、あるいは注目を集めたいのか、その背景を理解することが重要です。

同時に、相場予想の難しさを認識し、断定的な予想を鵜呑みにしないことも大切です。信頼できる情報源を見極め、複数の視点から情報を吟味することで、より賢明な判断ができるようになるでしょう。

僕たちにとって為替相場は、直接的な投資対象というよりも、社会情勢を読み取るための1つの指標として捉えるのが良いかもしれません。海外旅行の際の出費が変わる程度の影響しかないのであれば、あまり神経質にならずに、大きな流れを見守る姿勢が大切だと思います。

相場を語る人々の思惑を理解し、冷静に情報を分析する力を身につけることで、僕たちはより良い投資判断や経済理解ができるようになるのです。これからも様々な情報に触れながら、自分なりの見解を築いていきましょう。

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それでは本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!


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