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大卒一流企業組につらい税制の数々

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/716594
※大河内薫”お金の学び”Voicy 2024年1月30日放送より

どうも、大河内薫です。
今日のテーマは、大卒一流企業組についてです。
一流大学、一流企業組はつらい税制が数々あるというお話をしていきたいなと思います。


◾️高給取りサラリーマン

令和に入ってから税金の改悪が続いていますが、増税が多いんですよね。
狙い打ちはやっぱり高給取りサラリーマンなんです。

人生100年時代と言われる中で、僕たちは少なくとも40〜50年ぐらい、働いて稼いで税金を納めていく期間があります。
そうなると、半世紀あるので税制が変わっていくんですよね。
当然税金だけじゃなくて、社会保障制度の抜本的改革もあるかもしれない。
その都度、自分にとって良いものであったり悪いものであったりと変わっていくので、その時にフレキシブルに動ける準備をしておくことがとても重要ですよね。

そしてインターネットが広がって20年ぐらい経ちます。
一般に当たり前のものになって、情報が伝わるのが速くなるし、国のシステムが変わるスピードも上がっていく。その中で、フレキシブルに動ける準備をもっともっとしっかりとしておかなきゃいけないなと、フットワーク軽く動けるようにしておかなきゃいけないなと強く思います。

今日の話の主役は、高給取りサラリーマンです。
高給取りサラリーマンであるのは辛いですよね。
そこからフレキシブルに脱サラしましょう、ということでもないんです。

これからも高給取りサラリーマンは、増税するときには狙われると思います。
そこが一番税金を取りやすいんです。源泉徴収で天引きだから。
だからそういうものも含めて、自分の働き方や生き方を考えましょうというところです。

◾️令和の税制改正

では、令和の税制改正について。

基礎控除と給与所得控除
基礎控除が10万円上がりました。
これだけ見れば減税ですが、給与所得控除が10万円下がっているので、トータルで減税と増税同額という感じですね。
ただ、ほとんどの人の基礎控除は上がったんだけれど、給与収入で年収2500万円を超えてくると控除対象から外れることになりました。
だから超高給取りサラリーマンに対しては改悪になってしまったんですね。

給与所得控除の上限
これは給与年収で800万円を超える人に関係しています。
給与所得控除の上限が、今まで220万円だったものが195万円になりました。
基礎控除が10万円増えたけど給与所得控除が35万円減ったので、めっちゃ増税じゃんという人もいたんですよね。

扶養控除の縮小
扶養控除なので、所得税と住民税に打撃が大きいです。
所得税は2026年以降、住民税は27年度以降に適用していくそうです。

高給取りであるから子どもが多いとか、親を扶養することが多いんでしょうか…
でも自分に余裕がない限りはなかなか難しいですよね。
自分の家庭のお金を使って面倒を見ていく場合はやっぱり家庭のお金が多くないとできないから、高給取りサラリーマンは子どもだけでなく親を扶養に入れているケースが相対的に多くなると思うんです。
でも扶養控除で税制優遇されていたものが、2026年度以降は縮小傾向にあります。

配偶者控除
年収の壁「130万円の壁」が国会でよく取り出されているので、配偶者控除はなくなっていくんじゃないかなと思います。
これは余談ですが、僕としては賛成です。
労働力に制限をかけるというのはやっぱり良くないですよね。働きたい人が働いた分だけしっかりと税金を払ってもらおうということで、社会保険も所得税も本当に細かく累進課税にすればいいと思います。
1円でも多く稼いだ人がちゃんと手取りが高くなるような構造にすればいいだけだと思いますから。
それ自体は賛成なんですが、これも相対的に超高給サラリーマン等々は配偶者控除を活用している場合が多いので、これもシンプルに増税であるといった感じですね。

退職金控除
一流大学から一流企業に行って終身雇用を期待してる人は僕らの世代にもたくさんいたと思います。
退職金がたくさん出て、そこに税制優遇があって、退職金はもらうけれど税金ほとんどかかりませんという青写真を描いていたけれど、その退職金税制も危ういというのが最近の流れです。

◾️退職金控除のデザイン

この退職金の税制は本当にナイーブだと思います。
40〜50年勤め上げてきて退職金をもらって、その税金の話がくる。
今の税制をベースに老後の資産形成をしている人にとっては、めちゃくちゃ人生プランが変わってしまう。
50年後の未来に向けてずっと資産形成をしてきたけど、退職金税制が変わったせいで老後の資産が足りませんっていうのはちょっと大変すぎますよね。取り返しがつかないからね。

だからこの退職金税制をいじるというのはかなりナイーブなものだとは思いますが、変えましょうという動きはありますね。
今回の税制改正でガツンと行くのかなと思いきや行きませんでしたので、どうなることやらというところですね。

これに関しては、iDeCoも注目ですね。
iDeCoの退職金受取もしっかりと関わってくるので、今日の主役であった高給取りサラリーマンだけではなくて、iDeCoで資産形成をしている人、私たちにも大きな影響があるということです。

税金はそんなにかからないつもりだったけど、結構かかりますという未来はあるかもしれませんね。
ただこれは、マネーリテラシーが相当高くないと退職金の税金までしっかり計算してる人はいないので、ナイーブな問題と思いきや実はあんまり気づかない人が多いかもしれません。
でも、本当にやるの?っていうのが僕の本音です。

例えば今まで積み立てているものが戻ってくる場合。
それを退職金受取にすると退職金税制の適用になるから、例えば来年改正があったら去年まで積み立てたものは旧税制で、それ以降に積み立てたものは新税制で税金を計算しましょうという形にすれば分かりやすいです。

でも企業の退職金の場合は、積み立てているわけではない。
退職金税制が来年変わった時に、さすがに全ての退職金を増税ベースの新税制で計算しましょうというのは辛いですよね。でもどこに線引きをするの?というのは相当難しい話です。ちょっと簡単には想像できないですよね。

この辺りは本当にきれいにデザインしないと明暗が分かれると思うので、しっかりと議論をしてほしいところだなと思います。

◾️高給取りサラリーマンの節税方法

令和2年にいくつもの税制改正がありましたが、これは全部高給取りサラリーマン狙い撃ちなんです。
給与から天引きされるので、構造上なかなか減らすことができないんですよね。
控除を積み上げるくらいしかないので、そういう方に最も良い節税は副業をすることですね。
副業して青色申告特別控除をしっかりとる、あるいは不動産投資をして減価償却を給与にぶつけるとかそういう節税もあるでしょう。

そして、サラリーマンは税金が高すぎだから、サラリーマンの頻度を抑えて副業を拡大していくというリスク管理もできますね。
カジュアルに、仕事を変えていくとか増やしていくとかしてお金をツールとして道具として手段として人生のために活用していくスタンスは重要ですので、僕らがやっているお金の教育もとても重要になってくるというのは、こういうところを見ててもわかります。

これからもしっかりと新しい税制や新しい制度について発信していきますので、楽しみにしていてください。

◾️お知らせ

<YOXOフェスティバル>
https://yoxo-o.jp/yoxofestival/

2月3日(土)11:00〜19:00
2月4日(日)11:00〜17:00

マネリテDAOで「お金の授業」を出展していきます。
みなとみらいのMMテラスというところで出展をしていますので、ぜひ会いに来てください。
僕の「お金の授業」は3日の11:00と18:00、4日の16:20です。

あとはDAOのメンバーの「お金の授業」やワークショップ、ゲームなどもあります。
予約フォームにブースの詳細が記載されているので、ぜひ確認してください。

また、4日の11:00からはプチVoicyフェスみたいな、そんなイベントもあります。
予約は終わっていますが、そんな感じで盛り上がってるのね〜ということがわかっていただけると嬉しいです。

僕らも、こういうところに出て行って、コミュニティとしてお金の教育を普及してるんですよということを世に知らしめて広めていくチャンスだと思っていますので、ぜひ盛り上げていきたいと思っています。
みなとみらいにお集まりいただけたら嬉しいです。

それでは本日も張り切っていきましょう。

それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!

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マネリテDAO~信頼できる仲間とお金の話をしよう〜
公式サイト:https://monelite-dao.com/

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