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「死ぬまで減らない「不老不死」の金融資産の作り方」という記事の読み方を解説
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/660/6040299
※大河内薫"お金の学び"ラジオ Voicy 2024年9月3日放送より
どうも、大河内薫です。
老後の不安、あなたはどう解消しますか。ある新聞記事が提案する方法の真相と、その問題点を探ります。記事の内容や読み方、そして裏側にある重要なポイントを紹介し、マネーリテラシーの本質的な意味を一緒に考えましょう。
■記事の背景と目的
今日は、ある興味深い新聞記事について話をしていきます。
この記事、実は単なる情報提供じゃないんです。ある種の広告なんですよ。ゆえに、記事の内容を鵜呑みにせず、批判的に読む必要があるわけです。
著者の田中彰一さんが書いた「50代から輝く!「幸福寿命」を延ばすマネーの新常識」という本からの抜粋と再構成なんです。本の内容を紹介しつつ、読者に興味を持ってもらい、最終的に本を購入してもらうことを目的としているんです。
僕自身も東洋経済オンラインでこの手の記事を載せてもらうことがあるんですが、基本的な構造は同じです。本の内容を簡潔に紹介し、「詳しくは本に書いてあります」というメッセージを込めているんです。
■記事の主要な主張
記事の主な主張は、「不老不死の自分年金を作ろう」 ということです。ここで言う「不老不死」とは、死ぬまで減らない金融資産のことを指しているんです。
記事では、お金だけでなく金融資産の中身が大切だと強調しています。つまり、単にお金を貯めるだけでなく、その資産をどのように運用し、活用していくかが重要だということなんです。
ここで僕が最初に思い浮かべたのは、配当金や4%取り崩しルールといった概念です。これらは、資産を減らさずに長期的に活用する方法として知られていますからね。
■記事の問題点と批判的思考の重要性
記事の中で、生命保険文化センターのデータを引用し、「豊かな老後を過ごすには月額38万円が必要」と述べています。でも、これってちょっと問題があるんですよ。
まず、これは「机上の空論中の空論」とも言えるものです。なぜなら、必要な金額は人それぞれで、一概に決められるものではないからです。さらに、この数字が生命保険文化センターから出ているということは、保険商品の販売を促進するために、やや大きめの数字を出している可能性があるんです。
ここで重要なのは、批判的思考を持つことです。情報をそのまま受け入れるのではなく、「なぜこの数字なのか」「誰の利益になるのか」といった視点で考えることが大切なんです。
■マネーリテラシーの真の目的
マネーリテラシーを高める本当の目的って何だと思いますか?それは、老後の不安を解消し、人生を最後まで充実して過ごすことなんです。
そのためには、まず自分の老後にどれくらいのお金が必要かを知ることが重要です。でも、これが実は難しいんです。インフレなどの要因もあるので、確実な数字を出すのは不可能です。
それでも、自分なりの知識を総動員して、65歳や70歳からリタイアした後、月にどれくらいの生活費が必要かを考えることは大切です。これがないと、人生設計ができないんですよ。
だから、生命保険文化センターの「月額38万円」みたいな一般的な数字は参考程度にして、自分の生活に合わせて必要額を考えることが重要なんです。
■記事の核心と現実的な資産運用方法
記事の核心は、「取り崩し型」と「金融副業型」という2つの資産運用方法の比較です。でも、ここでちょっと分かりにくい点があるんです。
記事では、金融資産の運用益を無視して比較していますが、これだと単なる現金の比較になってしまいます。つまり、普通預金と定期預金の比較みたいなものなんです。
ここで思い出してほしいのが、4%取り崩しルールです。これは、アメリカのトリニティ大学の教授たちが1990年代に発表した研究で、過去約70年間のデータを分析したものです。
簡単に言うと、株式や債券の資産から毎年4%ずつ取り崩していけば、元本はほぼ減らないというものです。ただし、これは過去のデータに基づいているので、未来も同じとは限りません。
現実的な資産運用方法としては、大きく2つが考えられます:
投資信託を積み上げて、4%ずつ取り崩す方法
高配当型ETFや配当株に投資し、配当収入で生活費を補填する方法
どちらを選ぶかは、個人の性格や状況によって変わってくるでしょう。
■まとめ
この記事を読んで改めて感じたのは、資産運用やお金の教育に関する情報発信の難しさです。専門的な内容を分かりやすく伝えるのは本当に大変なんです。
今回紹介した記事は、結論が分かりにくく、前提条件の設定にも問題がありました。特に、金融資産の運用益を無視してしまったのは、大きな問題だと言えるでしょう。
こういった情報発信の難しさを考えると、僕たち発信者の責任の重さを感じます。間違いがあったらすぐに訂正し、常に最新の正確な情報を提供することが大切です。
そして、投資や金融資産の運用、特に老後の資産取り崩しについては、まだまだ「これが正解」という答えは少ないんです。だからこそ、常に新しい情報をキャッチアップし、自分の状況に合わせて最適な方法を見つけていく必要があるんです。
僕たちは人生を最後まで充実して過ごすために、お金の知識を磨き続けていく必要があります。これからも一緒に学び、成長していきましょう。
それでは本日も張り切っていきましょう。
それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!
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