2023年度の税収が"72兆円"で過去最高を更新!【財務省の嘘を答え合わせ】
どうも、大河内薫です。
2023年度の税収が過去最高の72兆761億円を記録しました。この結果は予想されていたものですが、財務省の見積もりとの大きな乖離が浮き彫りになりました。実は、去年の12月7日のVoicyで「税収弾性値を理解すると、お国のお金が見えてくる!」というテーマで話をしていました。その時に予測した内容の答え合わせをしながら、今回は税収弾性値を用いた予測と実際の結果を比較し、財務省の予算編成の問題点について詳しく見ていきます。
■税収弾性値とは何か
税収弾性値という言葉、聞いたことはありますか? 馴染みがない方も多いと思います。でも、これを理解すると国のお金の動きが見えてくるんです。
税収弾性値は、名目GDPの成長率と組み合わせることで、来年度の税収を予測するのに使われます。簡単に言えば、この二つの数字と昨年度の税収実績をかけ合わせるだけで、おおよその予測ができるんです。
具体的に見てみましょう。2022年度の税収実績は71兆円でした。内閣府は2023年度の名目GDP成長率を4.4%と予想しています。そして、税収弾性値は通常1%から3%の間で、手堅く見積もって1.1%とします。
これらの数字を使って計算すると、2023年度の税収は約75兆円になるという予測が立ちます。これは非常に単純な計算ですが、経済の基本的な動きを理解していれば、誰でも出せる数字なんです。
■財務省の見積もりとの乖離
ところが、財務省が約1年前に出した2023年度の税収見積もりは69兆円でした。この数字、どう見てもおかしいですよね。
円安で日本全体のGDPは上がるはずです。確かに、円安の影響で苦しい立場にある中小企業や個人もいます。でも、マクロで見れば、大企業を中心に売上は増え、過去最高収益を記録する企業も多かったんです。
つまり、税収弾性値を使った計算はもちろん、円安の影響だけを考えても、税収は前年度より増えるはずなんです。それなのに、なぜか69兆円という予測を出してくる。これはさすがに国民を舐めているとしか思えません。
■財務省の狙い
では、なぜ財務省はこんな低い見積もりを出すのでしょうか。その理由は予算編成にあります。
税収を少なく見積もると、その分だけ予算が少なくなります。でも、実際に使う予定の金額は変わらないので、足りない分は国債で埋め合わせることになるんです。
そうすると、「こんなに国債を発行しているので、増税が必要です」という話につながっていきます。財務省はこの論理をマスコミを通じて流すことで、増税への道筋を作ろうとしているんです。
■メディアの役割と問題点
本来なら、メディアがこの問題を指摘し、財務省の見積もりがおかしいと言うべきです。でも、残念ながら、多くのメディアは財務省から出てきた資料をそのまま流してしまいます。
結果として、「国債をたくさん発行していますね。増税が近いんでしょうか」といった論調が広がってしまうんです。これは非常に問題だと思います。
メディアにはもっと勉強してほしいですね。財務省から出てきた資料が明らかにおかしい場合は、それを指摘する役割があるはずです。
■2024年度の見積もりと今後の展望
さて、2023年度の実績が出た今、2024年度の見積もりも出ています。財務省の予測は69.6兆円です。
でも、先ほどの計算方法を使うと、2024年度の税収は約74.3兆円になるはずです。また大きな乖離が予想されるわけです。
この問題は毎年繰り返されています。僕たち一般市民にできることは限られていますが、少なくともこの問題を知り、声を上げ続けることはできます。
インターネットを中心に、この問題について騒がしくなれば、いずれ財務省も今のやり方では通用しないと気づくでしょう。
■まとめ
税収弾性値を使えば、ある程度の税収予測が可能です。それなのに、財務省は毎年のように低い見積もりを出し続けています。
これは単なる見積もりの問題ではありません。増税への布石であり、国民をミスリードする行為だと僕は考えています。
財務省の予算編成のあり方は、日本の将来に大きな影響を与えます。だからこそ、私たち一人一人がお金の教育をしっかり受け、こういった問題に対して声を上げていく必要があるんです。
マネーリテラシーを高め、政府の財政政策をしっかりと監視する。それが、より良い社会を作るための第一歩になるんじゃないでしょうか。
みなさん、今日学んだことを周りの人にも伝えてみてください。一人一人の意識が変われば、きっと社会も変わっていくはずです。
それでは本日も張り切っていきましょう。
それでは、素敵な1日を。
最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ✨じゃあね!
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