『エネルギー体操』を支える根本技能

 エネルギー体操『』が他の体操と根本的に違った体操なので、頭を切り換える必要があります。
 基本的に、根本は「気」なのですが、その「気」をどの様に利用、操作するのかという事を知って頂く必要があります。

日常での「気」の体験

 手をさすって温かくして、手当をするという方法を聞いた方もおられると思います。
 頭をかいて頭の働きを良くするという方法もなんとなく知っています。
 「はい、思いっ切り吸って、吐いて」と、呼吸を意識しながら、体操することも教わって知っています。
 根を詰めて仕事をしたときに、深呼吸をして回復したこともあります。

『エネルギー体操』では、さらに深いレベル

「気」は呼吸によって体に充満します。その呼吸も効果的な呼吸法があります。私が命名した、「腰呼吸」です。
 腰呼吸は、ひとことで説明すると、下半身で行う呼吸です。
 『エネルギー体操』は、一般に知られている、胸に空気を吸い込む胸式呼吸、腹に吸い込む丹田呼吸に対して、さらに下の腰で吸う「腰呼吸」で行います。
 腰呼吸で行う事で、「気」を体に十分に取り込むことができるのです。
 もちろん、すべて呼吸は胸で行われるのですが、丹田呼吸、腰呼吸とさらに横隔膜を下げることになります。
 腰呼吸になれてくると、吸う呼吸や、吸う吐くの切り替えでも体に気を行き渡らせることができるようになります。

腰呼吸で行う15カウントの呼吸

 1カウントは1秒です。123で吸い込む。4で切り替え。5~15で吐く。
  慣れるまでは、4で吸うから吐くに切り替えてから、5~15で気の充填を行います。
 慣れてくると、吸い込む量を適度に押さえて、切り替えを小さく抑えて、吐く息につなげます。吸い込むとき、切り替えのとき、すべての工程で、気の充填を行います(強く吸い込むときには、これはできません)。
 
 充填したいところに意識を当てます。

吐く息8カウントで行う筋膜リリースや、なでる体操など

 もう一つの良く使う呼吸は1カウント2分の1位の呼吸です。吐く、吸うともに8カウントで行います。
 なでたり、筋膜リリースを行うときに用います。
 筋膜リリースを行なった後に直線方向になでる同じ1カウント2分の1位の3カウントで行う呼吸もあります。これはすべて吐きながらおこないます。

 『エネルギー体操』は、主に以上のような呼吸法で行われます。難しそうに思われますが、慣れです。決して難しくはないし、慣れてくれば、非常に気持ちの良い、楽な呼吸です。






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