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コモンズの書籍

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環境・アジア・農・食・自治などをテーマに暮らしを見直すためのメッセージを伝えるちいさな出版社です。
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「耕す市民」の力が、持続可能性を取り戻す!

 この秋、今年のコモンズ2冊目の新刊が書店に並び始めます。『農の力で都市は変われるか』(小口広太・アジア太平洋資料センター編著、四六判、192ページ、本体1800円+税)です。 都市の食の危機と「耕す市民」の力  2019年、東京の自給率はついに0%台に。便利な生活の裏で食の海外依存も進んでいます。食料危機ももはや遠い国のことではありません。また、コロナ禍では貧困問題の深刻化、人付き合いの希薄化など、都市に眠る問題が次々にあぶり出され、人びとの不安感が増大してしまいました

有機農業のまちはどうやって生まれたのか?

約1年ぶりの新刊が今日から書店に並び始めます。『有機農業はこうして広がった』(谷口吉光編著、四六判、272ページ、本体2000円+税)です。   本書は、社会学者の著者、谷口吉光さんが、「有機農業は日本で広がっていない」という通説に疑問を抱いたことから出発しました。多くの人が「オーガニック」という言葉に親しんでいるにもかかわらず、日本では「広がり」が、耕地面積や農家戸数という視点から語られてばかりです。  また、近年、千葉県いすみ市のオーガニック給食に代表される、有機農業