「氏名」は本当に「使命」かもしれない
写真は少し前、絵本作家のまつしたゆうり先生に書いていただいた『あなたの名の花絵』。古い字体で書いた私の名前と、(本来の私なら)纏っているらしい色やモチーフです。
以前より、自分の名前の意味とネイタルチャートから読み取れることが何やらリンクしているぞ?と、不思議に思っていたのがきっかけ。同じことを感じていらっしゃると知り、ぜったいにお会いしてみたい!と思っていたところ、
名前の漢字の成り立ちとネイタルを読みときながら、ゆうりさんらしいタッチで絵を書いていただく機会に恵まれました。
包み込むような優しさに、お話ぶりまで可愛いゆうりさんにひたすら癒される時間。私が”隠している“色を一生懸命引き出しながら、本来の色を出せるように希望を込めて書いてくださいました。
私が色を出そうとしていない理由は星読みからもアンダーラインされて、タイムリーに思い当たる節がありすぎてグサリでしたが、それは置いておくとして。
本題の名前とホロスコープの話に戻ります。
私の場合はわりとそのままで、漢字が2文字とも射手座の象意なのですが、射手座ステリウム&9ハウスが強いネイタル持ちです。
「知」には射手座を象徴する矢(元々、神への誓約のとき用いる神聖なものだそう!)が入っていますが、知識や知性など双子座的でもあるとおり、私の太陽は双子座。
射手ー双子にはノード軸もあり、やっていると寝食を忘れるくらい夢中になるけれど、同時にただ好きなだけでいられない抵抗感や葛藤もある領域。ネイタルを見る限りでも、この軸のことが人生で最も重要な項目なのは明らかです。
不思議なリンクは家族の名前にも現れていました。
私は自分の子供に「物事の真理に目を向けられる子になってほしい」という願いをこめて名付けをしました。すると太陽8ハウス、ASCが蠍座となる時間帯に生まれてきました。(正確にいうと命名後にネイタルを見て驚きました!)まさに「表面的でない、本質を見抜く」蠍的です。
夫の場合、名前に使われている象徴的な漢字の意味が、太陽のサビアンシンボルの意味を仮にひとことで表すとこんな感じ?というものでした。そしてネイタル全体を色々な読み方で読んだ時、「またそれか!」という共通したテーマみたいなものがあちこちに浮かび上がるのですが(これ、あるあるです)、そのテーマみたいな感じの名前です。
太陽絡みではあるけれど、一定の読み方ではない上に私のただの独断です。でも、ネイタルチャートのコアな部分と名前の”なんらかが”一致しているのです。
やはりというか、どうやら、そんなに単純な話ではないらしいです。
産婦人科医で胎内記憶を研究をされている池川明先生によると、多くの子供たちが「自分で名前を決めてきた」と話すそうです。空の上でやりたいことを決めてきて、忘れないように自分の名前に入れる、そういう名前をつけて欲しいと、親など決めてくれる人に暗示している、と。
さらに先生によると、読みの音の響き、50音がそれぞれもつ意味、漢字を分解した部首の意味、アナグラムのように文字をいれかえるなど、いろいろな意味にとれるように作り込んでいるらしいのです。
自分の名前に仕込まれた壮大な謎解きゲーム。
でも、それを仕込んだのは自分。
だとすると、頭で分かるというより、本人が腑に落ちるとか思い出すみたいな感覚があったら、それが今世でやるべき方向なのかもしれません。
「氏名は使命」って最初にだれが言ったのでしょうか。
星読みでは「使命」という概念はネイタル全体で見るものなのかもしれないけど、“人生をかけてめざすもの、魂の目的、意思、自分らしさ”など、一番重要な項目とされるのは太陽で、“迷ったらとりあえず太陽をやれ”と言われたりしますが、どうやら名前も、絵本作家ののぶみさんの言葉をお借りすると、「名」よりも「前」にある、自分の人生で一番大切にした方がいい言葉のよう。
たとえ星なんて知らなくても、“人生に迷ったらとりあえず名前を見ろ” くらいに、もう何千回?何万回?と名乗っている自分の名前を、一度深く紐解いてみることをおすすめします。
謎解きの過程で、自分の名前も自分のことももっと好きになる、そんなきっかけにもなるんじゃないかなと思います。