『温泉とプロポーズ』第3話
陽太と二人でお台場へ出かけた次の週末、土日とスポーツの日の3連休。私と陽太は、二人で再び青森へ向かう新幹線に乗っていた。たった2か月前に青森に行ったばかりでまた行くことになったが、今回は緊急事態なので仕方がない。
電話で母から「郷の湯が営業できない」と言われた時は心臓がひやりと冷たくなるような感覚だったが、よくよく聞いてみると母が動転して大げさに伝えていたところもあった。その後に電話を替わった父からの情報も踏まえると、正確には源泉をくみ上げるポンプが不調で、修理のために1