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英語授業「主体的・対話的で深い学び」を高めるために

『英語授業「主体的・対話的で深い学び」を高めるために』著:高橋昌由

英語の授業だけに歌やゲームを取り入れているのはなぜだろう。言葉を理解できないことほどの苦痛は計り知れない。

文科省も日本の語学力アップを目指す一方で、英語という世界共通用語であり、AIが進んだとしても進めていかなければならないことの一つである。しかし「英語が嫌い」と言わせてしまう原因が授業にあることを頭でわかっていても取り入れ方がわからない教師が多いのだ。

中学校を思い出すと「歌、ビンゴゲーム、カードゲーム、すごろく、映画鑑賞」と学生が飽きないようにしている工夫が数多くあった。算数や国語、社会には存在しないいわゆる「遊び」を子供たちは楽しんでいるのだろうか。答えは否である。

本来国語の授業も面倒だと感じやすいが、ゲームを取り入れなくても意味は理解ができるから苦痛にはならない。しかし語学という意味から理解ができないもの、新たに言葉を覚えなくては行けないという苦痛に絶えらないという背景からアレルギー反応(遠ざけたい気持ち)が見てとれる。

そんな悩める教師たちにおすすめしたいのが本書であり、過去に『英語✖︎「主体的・対話的で深い学び」ー中学校・高校 新学習指導要領対応ー』の続編である。

大学で外国語を教えている著者や他の特徴ある教師の授業の特徴を説明しており、なぜ英語の授業に対して向き合いづらいのかを理解した上でどのように本書を参考にすべきかが理解できる。

授業の10の原則
1、やさしいものをむずかしく教えるな
2、学んだものを使わせよ
3、英語についての説明はできるだけさけよ
4、生徒を動かせ
5、ゲーム化を考えよ
6、教師がやってみせよ
7、絵を使え
8、和訳をできるだけさけよ
9、生徒の相互活動を考えよ
10、教師はできるだけ英語を使え

この10原則は英語だけではないが、最も英語に取り入れるべき理由がわかる。

生徒としても特に注目したいポイントは

”総合的な学習の時間で探究のプロセスを意識した学習活動に取り組んでいる児童生徒ほど各教科の正答率が高い傾向にあること、探究的な学習活動に取り組んでいる児童生徒の割合が増えていることなどが明らかになっている。”

つまり「自分で考えて調べるような学習」をどのように取り入れるかを考えること自体がハマるための一つの方法でもあったわけであり、自分から歩み進める方法を模索するための時間作りを考えていかなければいけない。

教える側として「どう教えていけばわからない」と足を止めてしまった時に試すためのアドバイスを本から得られるのではないだろうか。

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