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キツネと星

『キツネと星』

当たり前の存在が急にいなくなった時に感じることは「不安」か「恐怖」か「冒険心」か…

絵の中に文字を浮かべた色鮮やかなテイストに対し、現実の星空の下や空虚な自分の時間につい手に取ってしまうようなそんな本を思い浮かべてもらいたい。

まるで子供が母親の存在を探すようにキツネは星の灯のおかげでご飯、遊び、未知への挑戦をしていた。そんな母の存在が急に姿を消した時、赤子がそこから動けないようにキツネはじっと巣穴から出てくるのを諦め、絵本自体も光ることを諦めた。

また光が戻ったら動こうとダンマリを決め込むが幾度待てど白い文字にはならない。キツネの我慢が限界を超えた時初めて星を探す旅に出る…星はどこにいるのか。見つかるのか。

人は誰でもその場に立ち尽くすだけの選択をすることはできない。いずれ行動にうつす時が必ずくる。

今あなたが行動していないのも、これから行動しようかなと不安の中で考えていたとしても、いずれ求めたものを手にする旅に出ることになる。

それはお腹が空いたを理由に動き出すのと同じように…

そんなメッセージ性を受け取れる本であり、動かなきゃいけないのに何からやればいいのか、どうやって動けばいいのか、地団駄を踏んでいるような状態な過去の私に送りたい1冊だ。

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