『瞬考』
『2章を読んで』
1 求められる仮説とは「相手が知らなくて、かつ、知るべきこと」を捻り出すことこれこそ究極に求めるものであるが、最難関。
2 仮説構築をするためには、事象が起きたメカニズムを探る必要がある。メカニズム探索では、「歴史の横軸」「業界知識の縦軸」そして、その事象が起きた「背景」を意識する
3 導き出した仮説を「メカニズム」として頭の中に格納し、それらをアナロジーで利用する
4事例などのインプット量が仮説を導き出す速度と精度を決める
5 「一を聞いて十を知る」人ではなく、「一を聞いて十を調べる」人が仮説を出せるようになる
6 あらゆる局面でエクスペリエンス・カーブを意識する
とにかくインプットが大切なことがわかる。
第3章を読んで
第2章ではなぜ「瞬考」が大切なのか、その仮説をはじき出す「瞬考」を知ることができる。そこにはメカニズムの理解とあるが、「歴史の横軸」、「業界の知識の縦軸」をどれだけインプットできるか。
そのために「1を聞いて10を調べる」ことであらゆる仮説が展開されていく。
第3章ではその実践例であり、瞬考をすることでどういう視点に立てるのか実際に理解することができる。
”「歴史を繰り返す」をエンターテインメント業界から考察する。”ここでもアナロジー思考を用いて一見かけはなれた出来事から共通点を見出し、多角的に見ていく手法である。
ラジオが人気だった時代、テレビの出現によりその姿は消えていく。動画配信サービスが出現したことによりリモコンにネットフリックスのボタンの出現。
このように時代を待っていても後発組は非常に難しい戦いなのが見てとれる。巨額の資金があれば別だがほとんどの企業はそうではない。
となると歴史から学べることはやはり時代に合わせて少し先の視点で人と違ったことをしていくことをためし続けるしかないことがわかる。
このように「皆が知りたいけど、知らない」ことを見つけるための思考そのものがこの「一瞬で考えを広げ提案できる」構造の例だ。