良い相談とはなんだろうか。そう考えたことはないでしょうか?相談にもスキルが必要です。
「最強のビジネススキルとは何だと思うか?」
「アイデア」「人を率いる」「論理的に考える」これらはもちろん重要なスキルでしょう。しかし「相談」なくして物事を進めることはできない。
あなたは一度でも「起業をしてみようかな」「投資でもはじめてみようかな」と行動しようと思ったことはなかったか。
もしかしたら相談をした方もいるかもしれません。しかしほとんどが中途半端に終わっていたのではないだろうか。
本書はアイデアはあるのになぜ行動できないのかについて相談の大切さをひも解いている。
◇本書の中で面白かったところ
行き詰まる→相談する→行動する
という一連のプロセスを用いた説明には共感と納得した。アイデアは思いついても行動に起こせないのは次のアクションに落とす方法がないということ。
そこから
見立て→(相談)→仮説→(相談)→計画
見立てではほとんどが形になっておらず夢を見ている状態だが、相談をすることで形が見えてくる。
◇本のなかでためになったこと
相談したはいいけど否定的で反対されてしまったというケースがある。「飲食店は今やるべきじゃないでしょ」という意見は誰もがもっている。しかし、その人は実際に経営をしたことがあるのだろうか。飲食店をやったことがあるのだろうか。
ほとんどの場合想像で話している。相談とは「誰に聞くか→いろんな方に聞く」こそ重要で、仲が良いヒトから相談を始め、経験者や関係者にも聞いて自分に落とし込むことが大切なのだと感じた。
そもそも声にだすということから始めるということは確かに大切だと感じる。
◇今後自分の仕事やビジネスに活用
わたしは心理的安全性の会社を作り会社のチームをサポートしていきたいと思っているのでここを関係者など先人と相談していこうと思う。
報連相の相談を軽視していたのでどんなことでも相談する姿勢と信頼が生まれることを意識していかなくてはいけない。
◇新たな知識
勘違いしやすいのが、相談とは質問にしてはいけないということだ。質問=適切な答えを求めてしまうということであり、双方に納得のいくことはほとんどない。お互いが残念な気持ちになってしまうとあまり相談したくないという。
対等に話し合える関係になるまでは自分はこう思っているという指標を持つ必要も感じたが、気兼ねなく話せる友人から一つずつあえて相談することも大切だろう。
タイトル:『相談する力 一人の限界を超えるビジネススキル』
出版社:海士の風
著者:山中 哲男
定価: 1,800円
出版日:2024/1/25