サヨナライツカ


#推薦図書

【推薦図書】と言っておきながら、普段全く本は読みません。
昔から本が嫌いで、途中で登場人物の名前が分からなくなるし(特に外国名だと最悪)集中出来なくて飽きちゃうから。

小学校の頃の読書感想文ですら世界名作劇場のようなアニメを見て、あたかも本を読んだかのように感想を書いたくらいだ。

そんな私が人生でまともに読んだ本が2冊だけある。
一冊目【ハリーポッターと賢者の石】

超大ブームだったからね、おかげで読めたよ。

二冊目【サヨナライツカ】
辻仁成さんの恋愛小説で、バンコクの超高級ホテルに一人で暮らす女性と、単身赴任でバンコクを訪れる既婚男性の話。(婚約者持ちだったかもしれない・・・)

とても美しくて高飛車な彼女は、人生は愛されることが全てだと思っているんだけど、その男性と親しくなって、共に時を重ねる中で、愛することの素晴らしさを知っていくんだよね。

とはいえ、まぁ不倫の話だったりするので、嫌悪感を抱く人もいるかもしれないけど、この本に出てくるキャッチコピーのような言葉を、私はふとした瞬間に今でも思い出す。


人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと、愛したことを思い出すヒトにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す


不倫や浮気を肯定する気はさらさらありませんし、誰かの不幸の上に立つ幸せは、なんとも複雑な気持ちになるけれど
でもその不倫や浮気が本気になってしまった場合、それこそ【出会うのが遅すぎただけ】なんて言葉で安易に片づけるしかない事もあるんだろうなぁとは思う。

愛がなにであるかなんて、考えるだけ意味のないことだけれども、
最期の瞬間なんて、全身全霊で死にたくないと思うのかもしれなけれども
その瞬間に、たくさん注がれた愛情のことよりも、たった一人にたくさん注いだ愛情を想い、生きて良かったと思えるようなら、最高かもしれないですね。

#辻仁成 #サヨナライツカ #読書 #日記 #コラム


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