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2020年7月の記事一覧
現代建築家宣言 Contemporary Architects Manifesto【6】私たちは〈可食性〉を咀嚼し、 反芻する動物である
建築界のこの底知れぬ閉塞感と、夢のなさを肌身で実感する平成生まれの 20代建築家が、それでも建築に希望を見いだす術を模索した痕跡。 *『建築ジャーナル』2020年6月号からの転載です。 著者・若林拓哉 〈現代建築家〉は、無数に存在する「正しさ」を可能なかぎり摂取しながら「誤り」を享受する存在である。そしてそれは他者を「食べる」存在でありながら自己もまた「食べられる」存在だと認識することへつながる。そこで第五回の終わりに現代的な問いのキーワードの一つとして〈可食性〉を提示し