暮れに向けての支度
旬のハゼを余すところなく頂く
連日、じいや(父)の友人が釣ったハゼを頂く。
数年前までは自分で釣りに行っていたのだが、足を悪くしてから億劫らしい。
そうしたところに釣るのが趣味な友人が毎日のように電話をくれる。
そして、ばあや(母)がりょって、刺身で食べるのが楽しみになっている。
じいやの刺身を取っても、余りあるときは甘露煮になる。
自分の食べる身の部分にしか興味のないばあやは内臓はとっとと処分していた。
身に対して大きな肝が「もったいないな」という私の呟き以降、甘露煮の煮汁で肝を煮るようになった。
そして、これまた捨てられ行く骨を見て、「もったいないな」と呟いて以降、干されるようになった。
焼いてもよいが、油で揚げると尚うまい。
数年前から私愛用のブラックペッパー&コリアンダーの味が気に入り、塩と共に振りかけて食す。
じいやは身。ばあやは骨。よい仕上がりである。
その手間の大半はばあやなのだがね。
おせち料理の中の・・
寒さが増してふと思う。
そういえば、毎年祖母がハゼの焼き干しを作っていたな。
世間一般のおせち料理ほどきっちりとしたものではないが、祖母が健在の頃はいろいろと作っていた。
甘くない煮豆バージョンの黒豆、筑前煮、、そして昆布巻き!
昆布好きの私の楽しみでもあった。
その具として巻かれていたのが、ハゼの焼き干しである。
ところがどっこい、ハゼの耳石はなかなかのもので、食べる度にジャリッとする。
それがどうにも嫌だった。
ということは、身の部分だけで焼き干しを作ればいいではないか!
(※作業はばあや)
しかし、頭もいい出汁が取れるんだよな・・・
で、トップの写真である。
身の部分で昆布巻き。頭で取った出汁で雑煮だな。
一通りの加工が済んでからは調理担当の私へと引き継がれる。
なんてことはない。自分が食べたいだけだ。