オンネア
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ここ数年、気になる言葉がある。 「~となっております」だ。 自分自身、正しい日本語・敬語が使えているとは思っていない。 だが昭和を生き、少なからず百貨店で接客をしてきた者からすると違和感が拭えない。 そういえば、少し前は「~になります」や「~のほう」が多かったな。 正しい敬語ではない論争が起こってから、聞く機会が減ったのかもしれない。 それと入れ替わるように「~となっております」の勢いが増しているように思う。 では「~となっております」はどんなときに使われているのかを考え
今朝、薄い氷が張っていた。 暖かい日が多い今年の12月も帳尻を合わせるように寒くなった。 風邪予防にもよいと云われる「みかん」。 柑橘類は私の大好物でもある。 一年を通して、お隣さんからいろいろなものを分けて頂く。 みかんは1年おきに、温州みかんだったり、まるめ(いよかん系)だったり、甘夏だったり。 スーパーで購入する果物の多くは酸味がうすく、ひたすら甘い。 ちょっと皮肉な言い方になるのは、酸っぱいのが好きだからだ。 お隣から頂く柑橘は私には心地よい酸味があり、しかも甘さも
朝、X(Twitter)を開いたら、衝撃的なものを目にしてしまった。 話題に上がっていた「マフィン」。 デザフェスでさぞかし人気のお店があったのだろう、とわくわくして開いたら真逆だった。 食品を扱う者からすれば、こういった話題は悲しく毎度心が痛む。 添加物を使用しないで作っている菓子屋など、いくらでもいるだろう。 結局は製造者のあらゆる工程においての管理不足である。 もちろん、販売時における温度管理も含まれる。 自身のことも含め話をしておこう。 細工を売りにしたクッキーな
ご近所の方から頂戴する野菜の数々。 旬は本当に短くて、採れる時は一瞬。 この沢山の野菜たちを如何に保存し、少しでも長く頂くか。 それが食にまつわる仕事をし続けて来た私の今の課題である。 きっかけすでに天界におられるご近所のじさまたち。 10年くらい前、ズッキーニが流行していたのか、あちらからもこちらからも頂いていた。 お裾分けしようにも、自分で料理しない人にはどうしてか敬遠されていた。 味が薄いから食べ応えがない?いや、むしろなんでもいけるってことだろう?? 干したり、冷凍
怒涛のイベント月間が終了して、加工三昧の日々を送っている。 洒落た料理は作ったことがない。 大体が常備菜になるようなお惣菜が主である。 そして年々、肉々しいものを胃袋が受け付けなくなってきている。 頂き物のお野菜などを前に、如何に保存し無駄なく頂くか。 が、課題になってきている。 料理というより、実験に近い気もするが、 加工調理するのは精神統一にも似た感覚もあって好きだ。 Instagramにちらっと、こんなん作りましたよ~と更新するつもりが、 説明文を入れてみたら、か
昨年、いきもにあが京都で開催された。 開催場所も平安神宮の近くであれば参拝するのは、私にとって至極当然のことである。 まずは、オンネアとして駆け出しの頃、お世話になった上賀茂神社。 始発を乗り継ぎ、大荷物を抱えたままの駆け足参拝。 今度はゆっくり時間をとって行こう。 そして狛犬‥狛兎??のいる岡﨑神社。 2023年の干支だからと一足先に祈願をしてきた。 縁結びのご利益があるそうなので。 もう1対いらしたけれど、ちょっと可愛すぎたので写真に納めていない。 (ごめんなさい)
さて今日は、クリスマスイブ。 毎年思うのは、日本のクリスマスって、イブで終了な感じがあるよな。 、である。 特に宗教的な側面を持たない人たちにとっては、1年の楽しいお祭りである。 そんな自分もそのくちなのだけれど。 クッキー屋として13年クリスマスクッキーを送り出してきた訳だけれど、 本番の頃には、クリスマス気分からお正月気分へ切り替える大事な時でもある。 気分で製作する人間にとってはこれが本当に大事で、うまく切り替えられないとお正月クッキーの製作に取り掛かれない。 そして
旬のハゼを余すところなく頂く連日、じいや(父)の友人が釣ったハゼを頂く。 数年前までは自分で釣りに行っていたのだが、足を悪くしてから億劫らしい。 そうしたところに釣るのが趣味な友人が毎日のように電話をくれる。 そして、ばあや(母)がりょって、刺身で食べるのが楽しみになっている。 じいやの刺身を取っても、余りあるときは甘露煮になる。 自分の食べる身の部分にしか興味のないばあやは内臓はとっとと処分していた。 身に対して大きな肝が「もったいないな」という私の呟き以降、甘露煮の煮汁
先月4年ぶりにイベント出店の為に札幌へ行った。 空港でチーズの1つくらい買って帰るかと、お店を覗くと4年前の何倍もの種類が揃っていた。 世界的にも北海道のチーズの知名度が上がっているらしいので、なるほどと感嘆した。その中から、白カビのと青カビの1つずつ購入。 カビものチーズは賞味期限が切れてから食す、が私の信条になっている。 まだ白?青?くらいの知識しかない若かりし頃に、チーズ売り場で出会ったプロフェッショナルな方に、チーズパーティーにお招き頂いたことがある。 そこで出会っ
ダメな自分、不甲斐ない自分、 自堕落な自分、どーしようもない自分、 みんな許してあげればいい でも、許してあげなくちゃ、と気負うくらいなら許さなくてもいい まだ、自分は許せないんだ、とただ思えばいい そのままの自分が全部、それでいい
「はし」を思い浮かべた日、平安神宮へと足を運んだ。 引いたおみくじには「はし」に関連するように食について記されていた。 単純な私は「はし」を思い浮かべたことすらも、導かれたと思ってしまう。 何を思い皆はおみくじを引くのだろうか。 おみくじ然り、オラクルカードやタロットカード然り、易然り。 自分の現状を「引く」。無意識的に。 少しスピリチュアル的な言い回しをすれば、エーテル体・アストラル体・等の自分が選んで引いたものだとも言える。 どの体が引いたかによっても、解釈は違ってく
ホテルごはんをするために箸を持参した。 持ってきたものと買ってきたものを美味しく頂いてエネルギー補給、そして寝落ちした。 早朝というより深夜に目覚めた2時半。 もう少し寝ようかとも思ったけど、やることをやっておかないと。 「あ、はし洗っとこ」 こういう時にふと思い浮かぶ。 箸も「はしわたす」ものである、と。 動物にせよ、植物にせよ、命を頂いて生きている。 そちら側とこちら側。 あの世とこの世。
onnea(オンネア)という屋号でクッキー屋を営んでおります。 今日で49歳。 基本、自堕落な生活をしておりますが、頭の中ではいろいろな理やらなんやらを巡らせております。 クッキーや食品について関係あること、 全く関係ないこと、書いてみたいお年頃になりました。 こういうのをエッセイとか随筆というんですね。 でも随想という言葉が気に入りました。 どうも、さそり座のおんなです。