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社長が、社員に指摘してもらったら、すごく学びになったお話
下半期が始まったことに伴い、社員から社長にフィードバックしてもらったのがすごく良かったので、その内容や気づきを記事にしてみました。
とはいえいきなりフィードバックと言っても意味不明ですよね。なので簡単に説明すると、ここでのフィードバックの形式としては
1.フィードバックシートをGoogleフォームで作成
2.全社会議で、全体の前で説明&お願いし、記入の時間をつくる
3.回答結果を元に、施策に落とし込む
ようなイメージです。
そして具体的なフィードバックシートの項目としては
・経営者としての現時点の定点の高さ10段階評価
・経営者としてのこの1年間の線としての成長角度10段階評価
・上記評価の理由フィードバック
・クレドの中で、どのクレドができていないか
・長所や強み
・会社としての改善点
・具体的な改善策、TODOアイデア
・その他感想
等の項目を記入してもらいました。
*思っていた以上に数も集まりました。
とはいえこんな話をすると『自ら社員に指摘されにいくなんて、メンタル強いですね』とか思われるかもしれないが、そんなことはありません。
正直に言うと、僕はこのようなフィードバックを受けるのがすこぶる苦手でして。汗
プライドもありますし、かっこつけたい自分にとって、ぶっちゃけ今一番嫌な一手です。
ただ、それ以上に負けず嫌いや、有言不実行になるのが嫌いなレベルが、少し上回っているだけです。決して強いわけではありません。
だからこそシンプルに一番効く一手でした。笑
さて、ではそんなアンケートをいざとってみて、結果どうだったのか、話していきます。
やってみての感想
結論、すごーーく良かったです。
しっかりと課題が突き付けられました。笑
痛い!!とちゃんと感じる場所をついてくれて、
もう本当に改善の余地しかなく。
しかもそれが、不満大会みたいになるのでなく、
僕や会社の改善のためにというスタンスが感じられて、マジで感謝しかないなと。
結局、経営者の器以上に、会社は伸びないので、
うだうだ言う前に、自分自身がまずしっかりと成長します!
また、僕自身の長所を記入してもらう部分の回答をみると、改めて自分の強みやフォーカスすべき部分が見えて、どこに自分は集中すべきかが、見えてきました。
皆さん本当にありがとう!!
で、やってみて思ったのは、どこかで、評価されていたい、弱い裸の王様な自分がいたんだろうなーということで。
この組織の成長のボトルネックは、なんだかんだ自分自身でした。
改めて己の成長と向き合いたいなと思いました^^
ツッコミポイント
さて一方で、こういった施策はツッコミどころも多くなりやすく、結構悩んだのもまた事実で。
頭の中の、野党平野からのツッコミを受けながら、施策に落としていくまでの、己とのツッコミと回答も一部お見せします。
Qまずそもそも社員は、社長に中々本音で書いてくれないですよ。
ここがまず真っ先に懸念としてあがりました。
そのため、社員に本音で書いてもらうための工夫をいくつか考えました。
1.直接面と向かってフィードバックは言いにくいと思うので、フォームを使って記入方式にした
▼実際のフォーム▼
2.匿名での記入OKにした
▼実際の質問▼
3.色々な角度からの問いや回答形式にしてみた→例えば記入だけだと色が出てしまうので、クレド評価だったら、チェックボックスをいれるだけでもOKにしたり
▼実際の質問▼
4.そのうえで、1回で意見ができるとはそもそも思っていない
→でも、やるごとにどんどん良くしていけばよく、その一歩目を踏み出さない理由にはならない
5.全社会議の場で、背景やお願い事項とかを伝達した上で記入してもらった
6.フィードバックの基準を高くした 例:皆が思う日本一の経営者と比較してどうか?等
▼実際の質問▼
Qそもそも社員の意見を全部聞き入れようとすること自体、違うんじゃないの?軸がぶれるよ。嫌われる勇気も大事だよ!
1.咀嚼スタンス *意見を吸い上げたからと言って、それを全て飲み込むわけではない。 ただし、最初から口に入れないというのも、これまた違う。
2.いつでもやるわけでなく、自分にとって戒めたいなと思うタイミングで、依頼した。→いつでもすべて聞き入れているわけではない。
3.自分との接点の長さを最初に記載する欄を設けることで、自分の中でも受け入れる際の濃淡をつけられるようにした。
4.タイミング的にあっていた*下記記載
などにより、解決に近づけた。
*あくまでテストのα版なので、今後改善していくスタンス。
なぜこのタイミングか
1自分が受け止められる時だから
こんな記事をあげると『オンリーストーリーの社長には、どんどん言ったら、なんでも受け止めてくれるぞ!』みたいに思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
僕は自分が受け止められて改善できる時だけもらうようにしているので『何かあったらいつでもなんでも言ってね!』とはあまり言わないようにしています。
なぜならそれは自分の心の傘の状態によるからで。
そして経営者が一番やっちゃいけないのが『つぶれること』だと思っていて。 そうなりそうな時なら、無理に受ける必要ないなと。
フィードバックは、もらうものでなく、受け取りに行くもの。
2権限が委譲していったタイミングだから
権限が委譲していき、自分の関与する部分が少なくなってきました。そんなタイミングだからこそ、『現場との乖離』が生まれやすいと思って。
自分の感覚と、現場の声をすり合わせるためにも、大事かなーと。
また自分の空き時間ができた時じゃないと、1の条件を満たさないということもあります。
3今月のテーマとの親和性
僕達の会社では、毎月その月の重点テーマを決め、それをUIUXに落としています。そのうえで、今月のテーマが、『個の向上』に決まりました。
そこで僕は、『皆の個の向上をするためにどうしたらよいか』
と考え、目標の設計支援やインセンティブ設計、成長補助の教育体制構築等をどんどん進めているうちに、ある感情が自分に対して芽生えてきました。
『おまえ、何様なん?』と。
そう、僕は自分の"今の"レベルが社内で少し高いことにかまけて、自分の向上から目を背けていたのです。ああ、恥ずかしや。
代表が教える側に回るという名のもとに、己の成長から目を背ける会社で、果たして誰が言うことを聞きますでしょうか?
恥ずかしくなり、本施策に至りました。
4歴史から刺激を受けたから
僕は2週間に一度、『未来デー』という日を設けていて。
その日は『緊急度は低いけど、重要度は高い』象限に絞って、インプットと思考に努めるようにしています。
そこで、今月は歴史をひたすら研究する中で、中国史とかを学ぶ中で、
あ、これやらなきゃなーと思い、本施策に至りました。
中国の言葉で『諫言』(かんげん)という言葉があります。
部下から上司に対して耳の痛いことを言ってもらうということであり、
それを実践した形です。やはり歴史から学ぶことは多いですね。
*余談ですが、オンリーストーリーのビジネスモデル等はトレンドやマーケットもかなり意識していますが、理念やクレドは歴史等を元に、できるだけ普遍性の高い原理原則に近いものにするように気を付けています。
もちろん、まだまだ改善点だらけですが。。
定点の高さでなく角度から目を背けない
今回フィードバックをもらった背景として、
構造的に、年齢や経営者歴が上がるほどに、
指摘される機会がなくなっていくことに、危機感を感じたのかもしれないです。
特に日頃感じていた感情として、定点の高さで勝負してしまっている時があるということで。
例えば社内の新卒のメンバーからしたら、僕(平野)がそれなりに良い商談ができたりしたときに、『すごい!』とか思うと思うんです。
でも、それは今までに培ってきた貯金を使っているだけで。
それを僕は、自分への戒めも込めて『貯金マウント』と呼んでいて。
仮に今僕の定"点"の高さが彼らより高かったとしても、成長の"角度"で負けてて、それでマウントをとるようになりたくないなと思っています。
実際、まだまだペーペーな僕よりも定点が高い人なんてたくさんいるので、区大会のエース状態で満足しないように、常に角度には気を付けていきたいなーと思っています。
こんなイメージ↓
例
左側:受験で東大に受かったというのは、特定の時系列時点での定点の話。
右側:偏差値が年2上がっている人と、年に偏差値が8上がっている人との比較は成長角度の話。
(左側)東大にその日合格したという定点の話と、(右側)受験日時点での成長率の角度が高いかどうかはまた別の話。
短期的に見たら、定点が高い人が勝っても、中長期で見たら角度がある人が勝つ。
とかとか、こんなことを偉そうに言っておいて、できていなかったらダサ死ぬので、自戒も込めて角度こだわってしっかりと進化していきます。
この記事を終わる前に、どうしても補足しておきたいのは、ここにおける成長とは、プレイヤー的な成長ということだけではなく、マネジメント的な人に頼ったりすることも含めてということで。
また短所を改善するだけでなく、長所を伸ばすことも込みだということで。
自分自身の属性を大切にしながら、苦手なところは仲間に頼ったりするバランスは大事にするのが良いのではと思っています。
最後に、このフィードバックを受けて、それから本当にいくつもの変化が起きました。
新たな新規施策を進めていこうという意思決定だったり、自分自身の発言や行動にも変化が出てきました。
"3か月前は黒歴史"という言葉がありますが、まさに今はリアルに3か月前が黒歴史な状態で。 恥ずかしい。。
ただ、今の自分には、まったく満足していないけど、未来の自分は信じているし、期待していて。実際に今、角度が上がっている感覚がある。
だからどうか、減点法で見ず、線で見て、総合点で評価して温かくお見守りいただけますと幸いです。
*余談ですが、僕が使ったフィードバックシートのGoogleフォームフォーマット、ほしい人いたら、お渡しするので、連絡下さい^^
https://www.facebook.com/tetsuya.hirano.14
*本記事は、僕が勝手に自分自身でやったものの備忘録・報告メモなので、成長を啓蒙したいものでもないし、皆がこういうことすべき!とか押し付けたいわけでもないので、あしからず^^
ではでは!!
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