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Sandy Bridgeから10年、区切りの良いところで(無理やり作った理由)第12世代CPUへ乗り換えることにした。予算はざっと3万円(税抜)

■かれこれ10年くらい使っているパソコンがある、ソフマップのバーガーパソコン2011年秋モデルSPR-G63W7H11J、以前の記事 MSI H61MU – S01 (B3) を延命してみたお話。 の元になっているパソコンである。

スペックシール?

 オリジナルで搭載されていたCPUはPentium G630、intelのCPUで Coreの第2世代、有名なSandy Bridge(2011年発売)のエントリークラスのもの。

■自作PC界隈では数年に一度、それこそブレイクスルーと呼んでもよいほど大幅な性能底上げが起きることがあり、2011年に発売されたCoreシリーズ第2世代「Sandy Bridge」(特にそのハイエンド「Core i7-2600K」)は性能(処理能力、省電力)と価格(当時の円高で日本での実売価格の安さ)で当時はほぼ一択であった。
 そしてこの i7 2700K(と、その仲間たち)で性能的に十分現役であるとして(半ば妄想や信仰である)使い続けている「非常に物持ちの良い紳士(ニコニコ大百科)」が Sandyおじさん と呼ばれる一部の面々である。

■しかし、サンデーおじさん、Sandy Bridgeおじさん、も今は昔。(当時自作した歳から10年は経っている訳で)概ね毎年新しい世代が発売され、(世代によっては僅かでも)性能の上がり続けるintel製CPUでは、当時最高性能のi7-2700Kも2020年になると第10世代Coreシリーズで廉価グレードのi3が4コア8スレッド化されたことで機能的にアドバンテージはなくなり、Cinebenchなどみんな大好きベンチマークスコアでi3-10100に追い抜かれ、Sandy Bridgeは性能的に陳腐化、過去の栄光に終止符を打たれた訳です。

■かく言う私もSPR-SG63W7H11J バーガーパソコンのCPUを Pentium G630からi7 2600S、メモリとグラボ、そしてSATAではあるがSSDを搭載して延命を図りつつ、かれこれ10年近く使い続けているのだが、メイン機(最近12世代に替えHaswellおじさんを卒業したお話はまた後で)と比べてそう騒ぐほど使い勝手が悪いわけではなく、2023年を迎えた現在でもSandyで十分おじさんの主張は真実であると思っている。

「 ビフォーアフター (Before)」

■パソコンの自作を始めた頃(歳がバレるが…)PentiumⅢの1.4GHzがどうとかPentiumⅣのNorthBridgeが~などと毎年のように騒がれ、それこそ1年も経てば高性能ランクからあっさり転落し、2年も経てば陳腐化するような時代から10年前のPCが十分現役と言えるほど進歩の面では目新しさがなくなっているのだが、それでもSandy Bridge発売後10年間確実に進歩し、それまで腐ってもi7であったCPUが第10世代のi3にも性能で追い抜かれ始め、さらにはWindows11非対応で止めを刺された感がある。

■そこで今回、Sandy Bridgeから10年と区切りの良いところで(無理やり作った理由)第12世代CPUへ乗り換えることにした。ソフマップのバーガーパソコンの側(がわ、外見)はそのままに中身を入替えるわけである、予算はざっと3万円(税抜)

過去10年のパーツ交換と今回の入替えを表にしておく。オリジナルのHDDのままでは起動など少しもたつく感じはあったがSSDに交換するとほとんどストレスなく使えた。

Sandy Bridge 第2世代Intel Core i7 は普段使いには十分な性能。
Alder Lake 第 12世代Intel Core i3 は普段使いには過分な性能(?)

■パソコンのケース、電源などは替えない。すでにGT1030があるのでCPUはグラフィック機能なしの定番i3-12100F、Intel12世代用マザーボードはスリムタワーに入るmicro-ATXサイズで安いやつ。なにしろ元が元である、バーガーパソコンの希望小売価格?は49,800円、これより高くするのは如何なものか? ストレージは元々のHDD500GB(これが壊れないのも凄い)にSATA接続で2.5インチSSD500GBを追加してあるのをそのまま使う。元々マルチカードリーダが付いていたフロントの3.5インチオープンベイはSSD増設用にUSB3.0コネクタ(H61では2.0として機能)&2.5インチベイに交換してある。

USB3.0コネクタ&2.5インチベイ、増設したSATA接続のSSD

 パソコンショップの通販サイトを見回しつつH61MU – S01 (B3)がMSIなので同じMSIのB660MシリーズをCPUとセット購入(セール期間などちょっと安くなってる?)、メモリはDDR4投売り?品の8GBx2枚にしたが、Crucialの(8GBx2枚)16GBとかで良いと思う。
 ざくっと言うとCPU1.3マザボ1.1メモリ0.6で「予算は3万円(税抜)」である、最近パーツ類が高くなったし税込みにすると1.5+1.3+0.7位かもしれないのでタイムセールやセット品など探してみては?あと、今までHDDだけであれば追加出費になるが、新しいマザボに付けるならM.2のSSDお勧めしておく。その他、SATAケーブル類、LPG1700の反り防止、CPUクーラーのバックプレートなど貯まってるポイントなどで適当に。

■コネクタ類をすべて抜いて、マザボを外し、電源ケーブルをバラしつつ、新マザボを取り付け。さすがに電源が10年前なのでCPU電源は4ピン(→4ピンでも使える(差し方は写真))

写真の向きが逆で申し訳ないが、
8ピンソケットの抜け防止のラッチを上に見て
向かって右側に4ピンを刺す

 メインの24ピンコネクタ、USB3.0コネクタがDVDドライブと干渉気味だとか、SATAコネクタが全て横向きで辛い(S01は2ポート縦向きがあった)辺りをどうにか回避しつつライセンス認証は元々のWindows7のプロダクトキーで通過するのでWindows10をインストール、そして11に更新。

「 ビフォーアフター (After)」

■長く使いすぎてしまったSandy Bridgeからの更新は、CPU、マザーボード、メモリーの買替えが必須であり、ハイエンドを目指すと最近のパーツ価格の高騰で躊躇うような金額になってしまう。さらにOSやソフトの再インストール、環境設定に膨大な手間がかかる。初めて自作PCに手を出した時のワクワク感は無い。

■ちょっとしたブラウザゲームのプレイやアダルトな画像や動画を見るといった通常の用途には特に不自由せず、コロナで急速に広まった在宅、リモートワーク、Word、Excelなど事務的ソフトの使用やWebミーティングでの使用、ゲーミングパソコンとしてもi7-2600程度の性能と1060~のグラボを組み合わせ、(2020~22年時点)最新ゲームでもフルHDでプレイ出来るし、Sandy Bridgeで安定して稼働して実用上不自由のないシステムを、お金と時間と手間をかけて更新する程のメリットがないと言うSandyおじさんに罪はないのである。Windows10サポート終了まであと2年、迷うならSandy Bridgeでまだいけるんじゃないか?

(追記 2024.1)グラボを換えてみた。
GT1030-SL-2G-BRK(ASUS)→  GTX 1050 Ti 4GT LP(MSI)

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