そこらへんのタンポポで奥深い焙煎テクにハマる「お家時間」しませんか
タンポポコーヒーという飲み物を自分でイチからつくってみるおはなしです
タンポポの根っこを掘って乾かし、コーヒーミルで挽き、ドリップして飲むから珈琲豆のコーヒーとは材料が違うだけで淹れ方プロセスは同様です。
タンポポコーヒーにはカフェインレスだという特徴も喜ばしいことですが、それ以上に美味しいコーヒーを淹れる奥深さにハマることが手軽にできるメリットがあるらしいことに気づきました。
今日は最近になって初めてやってみたタンポポコーヒーをイチから淹れた経験をnoteしました。
タンポポコーヒーはタンポポの根っこ集めから開始できます
生の素材を自分で集める、ということはコーヒー豆の珈琲とは違うところです。タンポポコーヒーは買うこともできます。でもあえてタンポポ集めして自家焙煎まですると、どんな根っこが良いか、挽き方は粗くか細かくか、浅い焙煎と深めの焙煎、これらの組み合わせで様々試して自分好みのタンポポコーヒーの味がたぶん完成できる?と思います。
いきなり買ってしまったら「タンポポコーヒーってこんなもの・・・」になるかもだけど、きっと自家焙煎ならそうならない。タンポポコーヒー通になってからなら気に入った味のタンポポコーヒー銘柄を指定して買えるようになるだろう。そのような気がします。
YouTube動画でタンポポコーヒーのつくり方を調べると、しっかりとした「いい根」を探し求めることからすべては始まると書いてありました。
そうなんだろうけど、近くの公園や道端に生えているタンポポの根っこは動画に映っていた太くて立派な根っこではありません。どれを掘っても細いのばっかり。
仕方なく、でも諦めないで集め、
細い根っこを包丁で長さ1センチぐらいに切って、
干し器に入れて干しました。
根っこは2日も干すとカラカラに乾きましたが、縮んでしまいほんの少しの量になってしまいました。これでは足らないと思い、少し離れた原っぱまで「いい根」を求めて出かけました。
前回は園芸用の小さなスコップで掘りましたがうまく掘れませんでしたので、手鍬(てぐわ)という片手で使える小型の鍬で掘りました。そしたらうまく掘れましたがやっぱり動画で見た太くて立派な根っこにはありつけません。全部で30株ぐらい掘り洗って切ってまた干しました。珈琲豆をイメージすると3人分ぐらいは淹れられそうな量がやっと確保できました。
これを持って、タンポポコーヒーの自家焙煎経験者さんのところで焙煎してもらいに行きました。
焙煎とは、奥深いものだとも思います
焙煎作業そのものは簡単です。鍋に乾燥タンポポの根っこの切ったやつを入れて火にかけるだけですが、火力と焙煎の程度に経験と勘とコツが要ります。これを最初から自分ですると失敗して「タンポポコーヒーってどうやってもマズいや!」と言う具合になり、成功体験が身に着かず、もう二度とタンポポの根っこを掘る気力が無くなります。だから焙煎こそ経験者の技を直視して「あのようになりたい(^^♪」と憧れを持つことが必要だと思うんです。
これをYouTube動画で憧れてもいいのですが、たまたまママ友??にそういう経験者がいたので今回は彼女に焙煎して淹れるのをお願いしました。
以下の動画がそのときの様子です。説明は動画中の会話から細かいところを察していたけると思います。
初めての自家焙煎タンポポコーヒーの味は、思った以上にうまかった!
決して「いい根」ではなかったけど、経験者の見立てどおりに少し深めに焙煎したことで色合いはまさに珈琲にふさわしく、味はまろやかでコクのある仕上がりになりました。
タンポポは日本中どこにでも生えているというのがうれしい野草
だから「いい根」を求め、散歩中も目はタンポポハンティングのまなざしになって散歩へのヤル気が増すし、採集という「お宝探し」もできます。
さらにお気に入りの味を求めて試行錯誤するにも、根っこの品質具合や、乾燥方法、挽き方、そして焙煎具合、更にはドリップテクニックまでたくさんの組み合わせをいちいち自分で納得いくまで試せるところがいいです。失敗してもまたタンポポを採集してくることができます。
日本はタンポポ天国らしいです
そういう本があります。
西洋タンポポが一番多くて根っこも太い感じがしますが、その他に日本タンポポ、白い花をつけるタンポポなどなどたくさんの品種に恵まれているから、種類によって味に差異があるのかもしれません。
自粛で、することが無く困っている方々、タンポポコーヒーの自家焙煎してみませんか!
思い立ったら今日から始められるのがタンポポコーヒーの良いところです。
ただ「いい根」を求め野山を彷徨うとき、畑や田んぼ、そのあぜ道を掘るときには、どうかその場所の持ち主に許可とってからお願いします。タンポポの根はしっかり地面に差し込まれているから広範囲に掘らないと抜けませんから、田畑やあぜ道をそれで壊さないようにしてください。