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いつも群れているのが、あまり好きでないひとのための「プロ活」
以前から「ボラ活」の記事を書いています。災害ボランティア以外のボラ活はきっと多くが、
仲間を集めて一緒にやろう!
末永く続けて行きましょう♪
このような感じではないかと思います。
一度そのボラに加わったら一生の付き合い!毎日同じ顔触れと活動があなたをお待ちしています!と、こんな世界に足を踏み入れるのに躊躇するひと。「ボラ活も、一期一会のひとつなんだよな」と思うひとに、それでもボラ活を始めて行く方法を書いてみます。
実は私の本音は、上に書いたとおりなんです。
私は、生きものが好き、だから自然観察が好き。動物を飼うことや植物を植えるのも好きです。そういう評判が誰かに伝わって「それじゃウチのボラ団体に入って一緒にやらない? そういう活動しているの!」と誘われることがたまにあるのですが、私はほぼ全て「お断り」なんです。
せっかくの機会を断ってしまう理由は、すでにそういう活動をやっている団体があって、団体があるということは活動方針やリーダーとか役割とか決まっていて、活動スケジュールも決まっていることはまず確実なため。「これじゃ自分が加わったら『新人さん』とかいうことになって、さぞかし自由度が制限されちゃうだろうな」。こんな雰囲気が見え見えだから、せっかくのお誘いを断ります。
このようなお誘いは、その気でボラ活を探すとけっこうな頻度でお声がかかるものです。多くの団体で仲間をさがしていますからね。そういうことで全然自分は大丈夫、末永く一緒に活動を楽しんで行きましょう!ならこの誘いに乗る方式の参加でいいのですが、私はいつも同じ人とばかり群れるのが嫌いです。たまに同じ人と会話したり行動するのは好きです。でも他の人も、自分一人だけの世界も絶対要るし、場所だって複数のところで活動したいです。そういう向きの人には一つの活動だけじゃダメなんです。
さらに、私は生きものが好き、自然観察が好きと言っても、それらが三度の飯より好きなわけじゃないのです。私の好きなことは、自分のまあまあ好きなことや、出来ること、それとニーズを組み合わせて「事を始める」ことが好きなんです。もし「事を始める」に収入がついてくるならそれは「起業」ということになりますが、収入のアテが無くても事を始めるのは大好きです。
事を始めるには、一人で始める場合も、仲間を探して始める場合もありますが、既にあるものからのしがらみや慣習から逃れるには、自分で始めるか、出来立てホヤホヤの団体に、創設者の一員として入るのがいいです!
一人で始める場合はネットの主にブログを使いますが、仲間と始める場合はリアルのボラ活や超プチ起業になります。ただこういう場合でも、私自身の方針は始めたらずーっと続けようではなくて、一旦始めたらいずれ辞めることを計画しながらしばらく続けよう、というプロジェクトの考え方なんです。
プロジェクトっていうものには、開始と終了が必ずあります。特に「どのタイミングで、どんな機会を捕らえて一旦始めたボラ活を終わりにするか?を見込んでおくことが「プロ活」の極意です。
私は今、小学生への自然観察を教えるボラ活をやっていますが、実は次のように考えてこの「事始め」をしました。
ボラ活の主な内容が自然観察という私の好きなこと。それを地元小学校を通じて授業内容を企画したり準備して総合学習授業セットに仕立てて提供するボラです。そんな企画とかコーディネートの仕事はサラリーマン時代にやっていましたから、好きじゃないけどできる仕事です。しかもそんなボラ活を一緒に始めましょうという仲間も近所にできました。という条件が整ったので、イチからそいつを「総合学習プロジェクト」として立ち上げました。
その後約3年間経過して今に至っているのですが、私にはこの先について思惑があります。あと3年程度でこのプロジェクトを終わらせようと思います。
ふつう会社なんかで行われるプロジェクトには終了時期がはっきり決まっていますが、この学校プロジェクトではそこが不明瞭なのが難点です。しかし終わらないことは私にとってはマズいんですね。なぜなら上述したように私はこのボラ活の他に生きている間にやりたい事があるから、それが出来なくなるのは困るんです。
なのであと2年経ったら「次の1年間でこの活動は終わりにさせていただきます」とハッキリ学校に言おうと思います。もしかしたら他の人が「それじゃ代わりに引き受けるから」と言ってくれたらもっと万歳!でしょう。できたらそうなって欲しいです。
でももっとありそうなのが、学校から「もう今年いっぱいであの授業は終わりにしますので・・・ご苦労さまです」と言われてしまう可能性の方です。つまり、教育委員会の方針とか、校長先生の考え方とか、父兄の文句や意見とか、そういう事情で今やっているボラ活がリストラされてしまうことです。いつも全力で取り組んでいたボラ活が「もう要りません」と辞めさせられてしまう!
実はこのことこそが大歓迎!!なことなんです。このリストラ機会の芽を探しながら、待ちながら、そのリストラ時点がプロジェクト終了だと目標にしてボラ活にまい進していく姿こそ、理想的なプロ活と言えます。
なぜなら、自分の方から相手にお断りを入れることは、相手に迷惑がかかることになるだろうから、ぜったいにそれは歓迎される事じゃないのですね。反対に、相手から断られることなら相手の方にもう覚悟ができているから問題無く終われるんです。まさにハッピーエンド。自分もそういうリストラの動向を事前察知しておけば「辞めてリセットできる」というチャンスが掴めます。
このプロジェクトの期間は、おそらく5年プラスマイナス3年という感じがします。開始から早くて2年長くて8年で自然に終わりを迎えることでしょう。その間に、最初は熱狂していた仲間も1人離れ、2人離れと散っていき、ボラ活内容も毎回変化に富んだものだったのが、安定化してマンネリになっていきます。つまりプロジェクトの黄昏時になって来たかと感じていたら、突然に今年でおしまいの通達がくる。これが理想形の「出口戦略」です。
こんなプロ活を意識して始めるならば、生涯に好きな内容のボラ活を数種類以上携われると思います。私の画策は、今の無償奉仕ボラ活型から有償の起業型へ転換を図ることなのです。