【ウガンダ】職業訓練も最終章へ、コロナ禍を乗り越えた生徒たちの腕前
グル県での元子ども兵の能力向上支援は5月28日に終了を予定し、次のステップである、開業のための収入向上支援に移っていきます。
コロナ禍で一定期間訓練が出来ず、短期間で集中的に訓練をすることになった11期生達ですが、休みの日なども自主的に訓練を続け、今ではかなりの腕前になっています。訓練開始から半年近く経った現在は、開業のための製品を製作する練習を続けています。
◆洋裁・服飾クラス
洋裁・服飾の生徒たちはドレスや子ども達のシャツなど、訪れる度に新たな服にチャレンジしています。写真の彼女は裾が長くパーツも多いドレスが完成して嬉しかったようで、試着して仲間に見せていました。
服飾の方もミシンを使って、お花を中心とした様々なパターンを練習しています。ミシンの動きが速いため、花びらなどの丸みのあるものは、ぶれないように慎重にカーブを生み出していきます。生徒によってそれぞれ好みが異なるため、教室にはいつもカラフルなお花畑が広がっています。
◆木工大工クラス
木工大工の生徒たちは椅子や机、家の模型などを作成する練習をしています。様々な家具をつくることで作品によって異なる多くの技術を学ぶことが出来ます。
家の模型からは屋根の骨組み、椅子からは折り畳み式の場合、接続部分が回るようにする仕組みについて学べます。
練習と並行して受注した商品の製作も行います。これらは、施設に訪問者がいらしゃった時にオーダーしていただいたり、これまでの卒業生がお祝いの品に選んでくれたり、テラルネの支援物資としても使われたりしています。
日本円で2,400円のものから10,500円と形や大きさによって値段は様々で、生徒たちはより高度な技術を使った価値の高いものを製作・販売できるよう訓練を頑張っています。
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記事執筆/海外事業部インターン 奥田 彩花