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稼働ログ20241015・Cinematic Work

朝、仕事を始める際に、書斎の机でタロットカードを一枚引く。
絵解き、自問自答。

最初の頃はネガティブな絵柄を引くと、損をしたような気がした。一日つまんないことになりそうで陰気を引き当てたような感覚だった。

今では考え方が変わり、ネガティブな印象の絵柄を引いても、自分の中の精神的な闇の部分を机の上に広げてみたり、逆転の一手を見通すための道具のようにとらえている。


二枚のタロットを見て欲しい。

9 swords
5 cups

顔を覆ったり、背を向けてうなだれたり、見るからにして憐憫感情を誘う絵柄だ。しかし、知っておいてほしい。
タロットのすごいところは、いずれの絵柄にもプラスの見方もマイナスの見方もあることだ。

ソードの9
例えば、ソードの9は背景も漆黒で数字も「苦」(く)で、ベッドの上の人物が悲しんでいるように見える。
しかし、本当に苦しみや悲しみに苛まれているかどうかは分からない。むしろ、何故私はこの絵柄をそのように捉えたのかを、よく自問自答したほうがいい。
闇の中で、とある幸せに気がついて嬉し泣きをしているかもしれない。翌朝の幸せな予定を考えると、フフと笑いがこみ上げてきているのかもしれない。
いくつかのメジャーな占い本では花柄の明るい布団に注目する。つまり、悲しかろうがそうでなかろうが、身の安全と豊かさが保たれている。


聖杯の5
聖杯の5にしてみても、暗い色のマントに身を包んだ人が、川を前に項垂れるのがわかる。聖杯もいくつか倒れている。
これは、3つほど何か聖杯の中の大切なものを失って途方に暮れている絵と見るのが普通だろう。
しかし、空になった聖杯が3つあるということは、その3つには何かを入れることができる。もとからの聖杯も2つある。まるで、ポーカーで言うと3枚カードをチェンジしてより良い手を探しているかのように。
川の右には橋がかかり、向こう岸には城がある。城に行く前にアクシデントに見舞われたのか、或いは直前に良い手を思いついたのか。


大体、人生長いので良いことだけで済むわけがない。向かい風も追い風も吹く。というよりも、前から来る風は向かい風だが、自分がくるりと後ろを向けばそれはそのまま追い風になる。

占いは、進むか退くかを検討する材料として好まれる。
通常は、特段考えのないままに一日をスタートする。しかし、こんな風にして自分なりの自問自答の機会を設けて、絵解きをしてみると良い。そのとき、傍らにコーヒーか紅茶でも用意しておけば、それは随分とシネマティックでリッチな朝となる。


ちなみに今日のカードは、この5つの聖杯だった。

どんな一日だったかというと、仕事の中で迷惑をかけてしまった方にお詫びに行く日だった。
その人はとても良い人なので、良い人だからこそ、誠意を伝えて大切にしたいと思った。謝りに訪ねたら、
「そんな、気にしないでください」と、仰っていただけた。
きちんと挨拶ができて私自身も気分が良かった。


(紹介)私の使っているのは、このタロットカードです。最もオーソドックスなもの。3000円程度で手に入る日常のドラマ感、なかなか良いですよ。


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