〈2022年9月読書メモ〉自己肯定感を育てるために【別の顔での肯定と感謝すること】
以前、こちらの記事で、読書するぞ!と宣言してから、だいぶと時間がたってしまいました。
先月読んだ本はこちら。
星 友啓さん著 「全米トップ校が教える自己肯定感の育て方」
読書感想文なんて、いつぶりだ!?
本を選んだきっかけ
何かのTV番組にて、著者の方が出ているのを拝見しました。
スタンフォード大学・オンラインハイスクールの校長をされている方ということで、単純に日本人の方が校長というところに驚き、どういうことを考える方なのか気になってAmazonにて最新著作をポチりました。
教育関係の方ということで、今の私の業務にも繋がるかとも思いました。
自己肯定感を育てる方法
著者の方は上記のように、オンラインスクールの校長先生。
どんなに時代が変わっても、教育の中心的課題は生徒の心のサポートだと述べられています。
本著は、科学的研究などを踏まえて、これまでの学校等で実践されてきた自己肯定感を育てる方法を解説するものです。
私自身の自己肯定感は?
決して高くはないと思います。
高校や大学の頃、人並みに自分とはなにか?みたいなことに悩んだ時に考えていたのが、「型抜き」です。
例えばこういう星形をつくるときって、「星形」を作る方法は2つあると思います。
1つ目はもちろん、切り抜いたもの自体が星形ですよね。
もう一つは、記事に残った穴としての星形です。
星形それ自身として成り立つか、周りに囲まれた穴として星形を示すか。
自分で自分を形作って生きていけるのか、それとも周りの環境によって自分自身を形作ってもらわないと自分は成り立たないのか。
そんなことをモヤモヤと考えていたのが学生時代の私です。
ちなみに、本の冒頭にある自己評価テストをやってみたところ、26点でした。日本人の平均よりちょっとだけ高め。少し人間として成長しているのかもしれません。
ヘコみへの対処
本の中で興味深かった内容を2つほど、紹介したいと思います。
まずは、心がヘコんだ時にどう対処するか
何か嫌なことがあると、人間というのは「言い訳」に走りがちだそうです。
確かに、確かに。
例として「面接に落ちたとき、面接官との相性が悪かったなどと言い訳する」というものが挙げられていますが、身に覚えがあります。
本で推奨されるヘコみへの対処法は、「別の顔で肯定すること」
みんな1人1人、実はいろんな顔を持っています。
私の場合は、日本人で、家庭内では妻という役割であり、会社では営業部の一員です。地元のジムのメンバーであり、noteをチビチビ書くライター志望者でもあります。
みんなそれぞれにいろんな顔があって、ヘコむのはそのどれかの顔が攻撃された時です。例えば、仕事で怒られたは営業部の一員の顔にダメージを受けたわけですが、その時でも他の顔は元気です。夫と夕食を食べて、愚痴も言って、その時間が幸せだと、家庭内の妻の顔で自己肯定ができるというわけです。
そうやって、別の顔で自己肯定をしながら、本質的な問題と向き合う心の準備をする、と。
なんだか、スッと心が軽くなる考え方ではないでしょうか?
自分をただ1つの自分と捉えてしまうと、否定を一身に受けてしまいますが、色々な自分を認識していると、かなり心が寛容になれる気がしませんか。
感謝で自己肯定する
2つ目は、感謝をすることが自己肯定感を高めることになるという話です。
最初はよく分からないと思うのですが、これがなかなか目から鱗です。
まず背景で、ソシオメーター理論というのが説明されます。結論だけ書くと、当該理論によると、自己肯定感とは自分が周りの人たちからどれだけ受け入れられているかの物差しである、ということです。
その上で、感謝の話ですが、感謝をすると他人からの目線を気にしなくなり、人間関係が改善する、つまり、上記理論によると、自己肯定感のアップにも寄与するということになります。
そして、私が一番面白いと思った考え方は、「他人に感謝するということは、その相手が自分に何かをしてくれたということだ」というものです。
相手が自分に何かをしてくれるだけの価値が自分にある、ということですね。
普段何気なく発する「ありがとう」について深く考えたことなんてありませんでしたが、そういう見方をすると、相手への感謝を伝えることにプラスアルファで自分を認めてあげることにも繋がるなんて、すごく素敵じゃないですか?
星形はどっちも正しかった
冒頭の型抜きの話ですが、学生時代よく考えていた
星形それ自身として成り立つか、周りに囲まれた穴として星形を示すか
どちらであるべきなのか。
という問いについて、本を読んでみた感想として32歳の私が思うには、
どちらも正しくて、どちらも必要だというものです。
自分自身が自分なりの方法で自己肯定感を高めて、自分を形成するのももちろん大切だし、周りから見られる自分というのを認識しながら自分を形成するのも、同じように必要なことだと感じます。
そもそも、型抜きの話にしたって、元々は1つの生地から分離したもので、分かちがたいものだったのかもしれません。
最後に
なかなか仕事が多忙で本を読む時間が作れないのですが、この記事を書かなきゃと思い、頑張って読み進めてみました。
また、ちゃんとメモをとりながら読んだのも久々です。
来月も継続して書けるように読書、頑張りたいと思います。
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