そう。そういうところ。
先日、「夫への愛情曲線」たるものを見ました。
もちろん、妻から夫への愛情についての曲線です。
お付き合いから結婚に向けて、その曲線はぐんぐん上がり、
結婚時にピークを迎えます。
下がり始めるのは
結婚直後から(恐)第一子出産に向けて。
産後はどんどん愛情曲線は降下し、
その後、そのまま低迷する場合と、
「子どもが小学生」になる頃に向け
わずかながら回復していく場合とに分かれます。
私はこの曲線を「うんうん、わかるわかる!」ではなく
「なぜこうなるのか?」と
分析の視点で見つめた者の中のひとりです。
結婚翌年に長男を出産、それから4人の子育てを
してきましたが、
夫への愛情曲線がドドンと低下することなど
ありませんでした。
それもまたなぜ?
この議題を夫婦でも話し合ったりもしました。
「お互いがんばってるよね。
俺はこれだけやってる!私もこんなにやってる!
と言い出したら、あかんのよ。
お互いがんばってるんだから」
と、波のない海のような穏やかさで
私に話す夫。
この12年間、
「今日の子どもたちはこういうところが
可愛かったよ」
「長男は○○をがんばってたよ」
という私の「子育てレポート」を
ニコニコ聞いてきてくれた。
その間、きっと心の中で、
「がんばってくれてるね、ありがと」を
ずっとずっと私に言い続けてきてくれてたに
違いない。
子どもに関する嬉しいことも心配ごとも
話を聞いてくれて、
その喜びや不安を共有出来たら、
多くの妻たちの気持ちはずいぶん
軽くなるんじゃないかな、と思う。
翌朝、冷凍庫を開けると
「チョコモナカジャンボ」がひとつ
入っていた。
先週、夫が買ってきたけど
夫が食べてしまって、食べれなかった一品。
「あ!もうない!食べたかったなー」
という私に、
「それは食べたいって言うとかんとー」
(食べたいって言っておかないといけないよ)
って笑ってたのに。
昨夜は、帰宅が深夜になるほど忙しかったのに。
帰り道、思い出して買ってきてくれる。
そう。そういうところ。
食べたかった気持ち、
子育てがんばってる気持ち、
子どもを心配する気持ち。
いろんな気持ちをわかってくれる。
だから愛情曲線は、今日も
天に向かって伸びてゆく。