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【SS】タイムスリップコップ4 #毎週ショートショートnote

8/21-8/27  お題 タイムスリップコップ 410文字


高校生の啓太は将来のことで悩んでいた。啓太はニュースを見て冤罪で苦しむ人たちを助ける仕事をしたいと考え、裁判官になるか弁護士になるかを真剣に悩んでいた。どちらにしても司法試験を受からないと話にならない。だから法律関連の勉強に時間を使っていた。

ある日のこと、学校から帰っていつもの様に自分の部屋に行き勉強をしようとしたら、一瞬部屋の明かりが消え、真っ暗になったと思ったらすぐに元に戻った。机の上には見たことのない紙コップが一つ現れ、その中には手紙が入っていた。

『過去の僕へ
今僕は裁判官になって悔やんでいる。弁護士になればよかった。たくさんの人の声を聞いてあげるには弁護士になった方がよかったと後悔してるんだ。だから、選択を誤るなよ』

啓太は何度も手紙を読み返した。未来の自分が過去の自分に対して書いた手紙の様だ。筆跡も自分のものだ。

啓太は自分を信じ、その後弁護士の道を歩むことに心を決め大学に進み大手弁護士事務所を目指した。

410文字


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