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【SS】タイムスリップコップ2 #毎週ショートショートnote

8/21-8/27  お題 タイムスリップコップ 410文字


今日も近所を走ってきて汗が噴き出している。シャワーの前に、いつもの様に冷蔵庫を開け、冷えた麦茶を取り出してコップに並々と注ぎ一気に飲み干した。

コップをキッチンのシンクに置いておこうと思い後ろを振り返った途端、目の前が真っ暗になり部屋中が回転している様な感覚を覚えた。左手はキッチンのカウンターにつかまり、右手は空になったコップをしっかり握りしめていた。段々と意識がなくなっていった。遠のく意識の中で右手が引っ張られる感覚がして思わずコップを手放してしまった。

意識が戻るとバスルームでシャワーを浴びていた。麦茶を飲んだ後の記憶が全くない。何とも不思議な体験をしたもんだと思いながらも汗を流してバスルームを出て体を拭いた。バスタオルを腰に巻いて、もういっぱい麦茶を飲もうと思い、キッチンに向かった。

さっき飲んだ麦茶を注いだコップがあるはずだと思い、周りを見回してみると、並々と麦茶が注がれているコップがテーブルの上にあった。

410文字


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#毎週ショートショートnote #小説 #創作 #ショートショート #タイムスリップコップ


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松浦 照葉 (てりは)
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