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【SS】サラダバス #毎週ショートショートnote

7/10-7/16  お題 サラダバス 410文字


灼熱の太陽を浴びる国で野菜の栽培が試みられていた。日本の技術も数多く導入され国を挙げてのプロジェクトまで発足した。しかし、ことごとく失敗に終わった。担当していた開発者は、どうすればこの地で野菜が育つのか頭を悩ませていた。しかし、100キロくらいしか離れていない土地では、多くの野菜が肥沃な土壌で育っていた。しかも、消費スピードが間に合わず廃棄処分すら発生していた。これは由々しき事態であると国のリーダーは思っていた。

生産過剰な国と生産できない国の両方を何とかして救うプロジェクトが発足した。それがサラダバスだった。乗客の代わりにたくさんの野菜を積み込んで窓から見える野菜がショーウィンドウがわり。トラックにはできない技だった。窓から見える色とりどりの野菜に惹かれて住民が集まり、あっという間に売り切れになる程だった。

そしてサラダバスは次第に数が増えバスの中で野菜栽培するようになってしまった。新鮮な野菜を供給するために。

410文字


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