墜ちてしまった時の復活の呪文の唱え方

転調やばい、転調やばい、あ゛ーーー、orz、というやつである。

固定ドで絶対音感のある人はとにかく小節を見失わないようにすればそのうち復活できるからいい。私みたいな移動ドで絶対音感がない人間にはやはり転調は厳しい。

まず落ち着こう(笑)。

次に、音が動いてる他のパートを聞いて、階名を推定する。調号と実際の調が合致している場合(臨時記号が転調に使われていない場合)は、これで調性感を取り戻せるから、そのままそーっと自分のパートを歌い始めればよい。

臨時記号で転調されている場合は厳しい。階名を推定したら、そのパートの楽譜を見て、少し先にある長い音符を探す。その音符まできたら、どの階名で歌っているかを判断して、楽譜のどこがドかを推定する。

自分の音部記号がそのパートと違っている場合(混声ならバスの人はかなり高い確率で違うだろう)、読み替えて自分のパートでどの音符がドになるかを確定させる作業が必要になる。

これで自分のパートの楽譜でどこがドか確定するので、階名で歌うことができるようになる。これと耳を頼りに決めた階名を使ってしれっと歌い始めればよい。

吹奏楽の場合、音程は指遣いでそこそこ決まるため、音の高さで迷子になることは普通はない。ただ、吹奏楽のパート譜は休符がまとめて書かれているため、休符を数え間違えると墜ちてしまう。

この場合、他のパートがこれから何の音を演奏するのかの情報が全くないので、復活は大変厳しい。同じ楽器の隣のパートは同じリズムで吹いている確率が高いから、それを頼りに現在演奏している位置を推定するしかない。あとは「ここがきっとフレーズの切れ目だ!」と感じたら、次の練習番号から何食わぬ顔で吹き始めるしかない。

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