クリーニング業界初のクラウドファンディング挑戦で感じた 今私たちに求められていること
私たち、宅配クリーニング one more では、2021年1月4日より、makuake様にてクラウドファンディングに挑戦しています。(プロジェクトページは一番下に)
目的は、肌にも環境にも優しい宅配クリーニングを多くの皆様に知って頂き、体験して頂くこと。
私たちのクリーニングは健康リスクや環境負荷のある石油溶剤を使わず、敏感肌さんでも安心な、天然洗剤や重曹を用いたクリーニングなのですが(詳細は下記をご覧ください)
それを知って頂き、多くの方に共感して頂き、体験してもらいたいという物でした。
当初の目標金額は20万円だったのですが、早6時間で達成してしまい、1日たった今では目標達成金額300%の60万円、応援してくださった人数が100人を超えるという私達の想像をはるかに超える反響を頂きました。今も尚応援購入金額は増え続けています。
応援のメッセージや、プロジェクトのシェアも知り合いを通じてどんどん波及し、直接は面識がない方にもシェア&応援を頂き、本当にありがたく思います。
同時に、クリーニングについてたくさんのお問い合わせも頂き、やり取りさせて頂きました。
私たちのように、クリーニング業界の中にいると、ついつい技術を売り物にしてしまいます。しかし、そのやり取りの中で感じたことは
お客様が求めているのは技術ではないのでは?ということでした。
では、今クリーニングに求められていることは何なのか?について感じたことを書かせて頂きます。
無名のクリーニング屋から、1年分に匹敵する商品がバンバン売れていく
今各ご家庭で、クリーニングに使っている金額はいくらかご存じですか?
毎年、総務省では、1世帯あたりの年間クリーニング支出を統計として出していますが、見事に右肩下がりで、ピーク時には1世帯あたり18,000円あった支出が今や6,000円を割っています。(約3分の1!)
出典:クリーニングオンライン様
(http://www.c-online.net/data/c_expense/index.html)
つまり、1年間に6000円以上クリーニングにお金を払えば多い方ということになります。
しかし、私たちの今回のクラウドファンディングでは、それを上回る金額のクリーニングサービスが、リターンという形でバンバン売れていきます。
お会いしたこともない、全国で有名というわけでもない所からです。
正直、私たちも驚きました。そして、普段、私たちが応えられていない需要があるのではないか?という疑問を持ちました。
いい技術を持っている=いいクリーニング屋さんではない?
先ほども挙げた通り、私たちクリーニング屋さんはついつい、洗い方・しみ抜き・アイロン等目に見える違いである技術を売りにしてしまいます。
この洗い方だから、うちは他とは違います。キレイになります。汗が落ちます。
私たちもそうでした。天然洗剤です、水洗いです、環境にやさしいですを全面に押し出したプロモーションを地元青森県でも展開しました。
しかし、今回のmakuakeでお客様からお問い合わせ頂いた質問に、技術に関する質問は一切ありませんでした(汗
お客様に頂く質問とは、
「これ、洗えますか?」
「こういうのでも、大丈夫ですか?」
「この汚れはキレイになりますか?」
という質問。当たり前といえば当たり前なのですが、お客様は技術に興味があるわけではなく、「このクリーニング屋さんに、自分の大切な衣類を託しても大丈夫なのか?」を知りたいのだと感じました。
お客様がクリーニングに求めていること
問い合わせを頂いた内容に対して、
「これは洗えます。」
「こういうのでもこうすれば対応できるかと思います。」
「その素材ですと水洗いではなくドライクリーニングの方がいいでしょう」
と1つずつ回答していくと、
「丁寧に答えてくれたので、安心して託せます。」
というお言葉をたくさん頂きました。
ああ、そうか。
お客様は、「安心して託したい」んだ。そのために「寄り添ってほしい」と思っているんだということを感じました。
人や環境へのやさしさが付加価値に
私達のクリーニングone moreは、元々は私に子どもができたとき、「今のクリーニングって、敏感肌の方や、赤ちゃんが着る服を洗っても本当に大丈夫なのかな?」
という疑問から開発されました。元々は人へのやさしさを求めたクリーニングですが、結果としてクリーニングとしても服をよみがえらせる素晴らしい物になりました。
さらに、従来のクリーニングで使われていたクリーニング溶剤は、使用するスタッフが特殊な健康診断を受けなければいけない等、健康リスクがありましたが、その溶剤を使用しなくてもいい。
そして、肌と環境にやさしい洗剤は、環境への負荷も軽くする。
と、お客様・環境・スタッフの3方よしなクリーニングとなりました。
そうお話すると、人や環境のことを考えているクリーニング屋さんなら、「安心できる」というお声もたくさん頂きました。
「ここまで人や環境のことを考えているクリーニング屋さんなら、安心できる」と一つの「安心できる」という判断材料や、付加価値になりうるんだなということも今回のクラウドファンディングで教えてもらいました。
親身であるクリーニング屋さんを目指して
お客様は「安心して託せる所」を求めている。
その当たり前のことに、私たちはわかっているようで、わかっていなかったように思います。
受付で
「この素材ですと縮む可能性もございますが、それでもよろしいですか?」
「海外製だとこういうリスクがございますが、ご了承頂けますか?」
「しみ抜きも致しますが、これ以上は落ちない可能性もありますがいいですか?」
と、ついついその先の万一のリスクを恐れて、失敗した後に「事前に伝えましたよね?」という為に、予防線を張ってしまいます。
確かに、クリーニングって本当に難しくて、
生地の種類はもうたくさんあって、どんどん新しいのが出てくるし、服によってはこれって洗うこと考えてる?と言いたくなるものも少なからずあります。人によっては「服のお医者様と一緒」といわれる方がいらっしゃるくらい、服を見てその洗い方を見極めるのって本当に難しいんです。
ですが、同じことを伝えるにせよ
「こちらの素材だと、こういうやり方ではいけるかと思います。」
「こちらのやり方の方が安全性が高いです。」
「可能な限りしみ抜き、やらさせて頂きますね。」
と、スタンスの違いで、伝わる印象って大きく変わるだろうなと思いました。
顔が見えない、宅配クリーニングですが、可能な限り親身なクリーニング屋さんでありたいと思います。
そんなクラウドファンディングですが、まだまだ挑戦中です!
目標金額は達成したのですが、より多くの方に服がよみがえる体験をお届けしたいのと、これをきっかけにクリーニング業界に「人や環境へのやさしさは付加価値になる」というのが広がっていけばいいなと思っています。
応援して頂ければ、本当に嬉しいです。
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