UX概説 7. フォン・レストルフ効果 ドラフト版
UX(=User Experience)とは、「ユーザーがプロダクトを利用した際に得られる体験・感情全て」のことです。
例えばメッセージアプリで友人に連絡する⇒スタンプを購入する⇒恋人からの返信がなかなか来なくてイライラする… これら全てがUXに含まれます。
7.フォン・レストルフ効果
フォン・レストルフ効果(Von Restorff効果)は心理学的現象です。
定義と概要
フォン・レストルフ効果は、似たようなものが並ぶ中で、一つだけ異質なものがあると、その異質なものが記憶に残りやすくなる現象を指します。この効果は「孤立効果」や「アイソレーション効果」とも呼ばれています。
起源
この効果は1933年にドイツの精神科医・小児科医のヘドウィグ・フォン・レストルフによって提唱されました。
この効果が生じる心理学的メカニズム
・異質な刺激が注意を引きつける
・異質な項目がより長く作業記憶内で処理される
・異質な項目が特別なカテゴリーとして認識される
この効果をUXデザインへ応用
1,重要な情報の強調: キーとなる情報や行動を促すボタンを視覚的に目立たせることができます。
2,記憶の促進: ユーザーに覚えてほしい情報を他と異なる方法で表示することで、記憶に残りやすくなります。
3,ユーザーの注意誘導: 特定の要素に注目させたい場合に効果的です。
注意点
1,過剰使用を避ける: 多くの要素を強調しすぎると効果が薄れます。
2,コンテキストの重要性: 周囲の要素との関係性を考慮して適用する必要があります。
3,アクセシビリティへの配慮: 色だけでなく、形状や大きさなども考慮し、色覚異常の人にも配慮したデザインが求められます。
フォン・レストルフ効果は、適切に使用することでユーザー体験を向上させ、重要な情報を効果的に伝達するための強力なツールとなります。
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