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文読む娘 歌川国芳

掛物絵は、仏画や書画を絹や錦に仕立て掛軸として床の間に飾られるために作成された。江戸時代後期には、歌舞伎や花魁、芸者を描いた新しいジャンルが加わり、宗教的用途から庶民文化を象徴するように変化していった。

これらの版画は床の間に直接貼られたり、掛軸の部分が廃棄されたりするため現存数が少なく、また装飾品として油灯の煤などによる劣化の影響も受けやすかったため、大変貴重である(参考)。

本作は日本でほぼ流通が見つけられなかったが、アメリカ議会図書館などで確認される(題名はBeauty Reading a LetterやFumi Yomu Musume)。海外では国芳の代表作とされているようだ。

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