里の花廓の賑 楊洲周延
楊洲周延・作。
楊洲周延は天保9(1838)年に生まれ、若き日に歌川国芳や三代歌川豊国、豊原国周ら歌川派の絵師に師事し画技を習得した。気骨ある人物だったようで、幕末の戊辰戦争では神木隊として上野戦争に参加、旧幕府軍として箱館戦争まで従軍した。遅咲きで明治10年頃・40歳から本格的な絵師活動を開始し、特に美人画、役者絵、戦争絵、歴史画、時事画など多様な画題を手がけ、多作で明治浮世絵を特徴づける浮世絵師として活躍した(出典)。
江戸吉原は、遊郭を超えた日本の重要な文化発信地とし