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鎌倉うずまき案内所
青山美智子 2021年
古ぼけた時計屋の地下にひっそりと佇む案内所。中には二人のおじいさんとアンモナイトが待っている。若い会社員、息子の夢に反対する母、人付き合いに悩む中学生、売れない俳優、古書店の主人など様々に悩みを持ってはぐれてしまった人を導く話。
この話の時代設定は平成で、30年間を6章に分けて書かれた小説。激動の時代の中で、それぞれいろいろな悩みを持ち、道に迷った人たちが道を見つけ、自分の弱さを見つけ、強い人間になっていく姿が書かれています。
作中には30年の間に出てきた様々な流行語や物がちょくちょく出てきて、若い人なら昔を感じることができたり、その時代を生きた人なら、懐かしいと思うことのできる本だと思いました。
2019年に初めて世に送り出され、2021年に文庫化されました。