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雑記72 サッカー界の変化、マンチェスターシティ、バルセロナの昔と今の変化ぶり

雑記72 サッカー界の変化、マンチェスターシティ、バルセロナの昔と今の変化ぶり

文字数2800ほど

■マンチェスターシティについて


昔、オアシスの楽曲を好んで聴いている時期があった。
オアシスについて、ある時ネット検索をして、オアシスのメンバーが熱烈なフットボールファンであり、マンチェスターシティを熱心に応援していることを知った。
たしか2008年の事だったと思う。


自分はその話が印象強く思われた。
当時のマンチェスターシティは特段強いチームではないように感じられ、サッカー界における存在感もそう強いものでないように自分には感じられた。
誰かが「マンチェスターシティを熱心に支持し、応援している」という話を初めて耳にしたので、それで自分の印象に残ったのだった。


当時のサッカー好きの間では、マンチェスターと言えばマンチェスターユナイテッドの方を自然と連想するように自分には感じられた。
身近なサッカー好きの友人との会話の中で、マンチェスターシティの名前が出てきた事はその当時はそう多くないように感じられた。


有名な選手のシアラーがマンチェスターシティに所属歴があることで、「そういえばそういうチームあるな」という位の印象だった。ついでに言えば、アネルカという選手が所属歴があったような気がしているが、そうした、知っている数人の選手が「そういえばシティに所属しているな」という程度の意識だった。


10数年が経過して、2024年時点で、マンチェスターシティと言えば、サッカー界の横綱と言っていいような主役の立ち位置になっている。
(といっても横綱級と思えるチームが割といくつもあるので、横綱・大関級と言った方が良いかもしれない。)

雑誌フットボリスタでも、シティの選手が表紙を飾ることがここ数年何度もあったように感じる。
(うろ覚えであるが… 例えばデ・ブルイネなどの写真)


自分個人の勝手な考えで言えば、もはや現在マンチェスターと言えば、マンチェスターユナイテッドよりも、マンチェスターシティの方が先に連想されるように自分には感じられる。
ペップ・グアルディオラの率いるチームとして、世界のサッカーの最先端を行くチームとして、サッカーに関心のある人にとって、どうしても無視できないチームになっているように自分には感じられる。


今、マンチェスターシティを知らなければサッカー愛好家として「もぐりだ」と言われてもそう反論できないのではないか、という状況ができている気がする。

2008年頃ならマンチェスターシティを知らなくても、「まあ、マイナーな存在だからね、知らなくてもしょうがないんじゃないかな」という反応が期待できたように自分は思う。


サッカーに関心を持ちながら、マンチェスターシティを全く知らずに居続けることは現在の状況では困難がある。

オアシスのメンバーが、熱心なマンチェスターシティのファンだと公言している、という記事を読んだ時の記憶は自分の中によく残っている。

2024年現在のマンチェスターシティの状況と、十数年前のマンチェスターシティの状況とを比較すると、その変化ぶりに自分は驚く。

■FCバルセロナについて



昔、2002〜2003年ごろに、自分はFCバルセロナが好きだった。
断片的な試合の映像を見たり、海外サッカーの雑誌を読んでいるうちに好きになった。
当時のバルセロナには、クライファート、サビオラ、オフェルマルスなどが攻撃陣にいた。
現役時代のグアルディオラもいたように思う。


プジョル、モッタ、シャビ、メンティエータ、コクー、などがいたように思う。

リバウドは監督との不和で既にチームを去っていた。
2002〜2003年頃は、ロナウジーニョ、メッシはまだチームにいなかったように思っている。


自分は、クライファート、サビオラ、オフェルマルスの攻撃陣がどういうわけか無性に好きだった。特にオフェルマルスが好きで、オフェルマルスのプレー動画集などを陶酔するような気持ちで鑑賞した。

当時のバルセロナは盤石な強さがなかった。こういう表現が正確かわからないが、谷間の時期を迎えていたのではないかと思う。
魅力的な人材が攻撃陣には揃えられていたが、なんとなく隙が多く、全体として攻撃力はあり攻撃意欲も高いが失点も多く、優勝争いから遠ざかっているのではないかと自分には感じられた。


(あくまで未熟な鑑賞による印象なので、実態を正確に観察したかよくわからない。)
(また、失点が多かったかどうかということは当時の自分にはわからず、ただ印象としてそういう風に思っていた。)


とにかく、そういう盤石さの欠けているところに自分はどういうわけか惹かれた。おそらく自分自身が何か盤若さの欠けたところがあって、自分に似たものを好むようになる傾向があったように感じている。


切れ味鋭く、アイディア豊富な攻撃力を持ち、攻撃意欲が高い。
それでいてどこかしら盤石さに欠けている。

そういうものに自分は心が惹かれる傾向があった気がしている。


今でも自分の印象に残っているのは、その当時他のサッカー好きの人とサッカーについて会話したときのことである。
自分はFCバルセロナが1番好きかな、ということを相手に話したときに、
相手は、「そうなんだ、なぜそういうマイナーなチームを好きになるのか自分は不思議に感じるな」
という反応をしたように自分は感じた。

自分はその時のことを不思議とよく覚えている。


その後、バルセロナにはロナウジーニョ、メッシが現れた。他にも優れた選手が現れた。
そして、ある時に監督としてグアルディオラが就任した。

バルセロナは発展し、強くなり、盤石な力を得ていった。いくつもの優勝成績を獲得していった。
その強くなっていく度合いと反比例して、自分のバルセロナへの愛着と関心は減退していった。自分はバルセロナに次第に関心を持たなくなり、自分の関心は他へと移っていった。


バルセロナは世の中から脚光を浴びるようになり、今では、好きなチームはどこか、とサッカー好きを集めて問えば、何割かはバルセロナと答えるのではないか、と自分は思っている。

(そうは言っても、バルセロナが黄金期を終え、このところ以前のようにはなかなかタイトルを獲得できなくなっていることを指摘する人もいて、人気について自分の知らない動きが色々あるかもしれないが。)


2003年頃はバルセロナが好きだと話すと、サッカー好きな人から「正直、もの好きだと感じるな。なぜ、もっとメジャーで有名なところを好きになったりしないのか。」というような反応をされた。

2010年代には、世の中では「サッカーチームと言えばまず第一にバルセロナ」と言っていいような状況が出来上がったように自分には感じられる。

この変化ぶりを考えると自分は驚きの念を抱く。





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