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雑記54 谷村新司さんの言葉、声帯が使う内に強く、太くなる
雑記54 谷村新司さんの言葉、声帯が使う内に強く、太くなる
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亡くなられた、歌手の谷村新司さんの、生前のインタビューをラジオで聞いて面白いと感じた。
ラジオで谷村さんがインタビューに答えていたのだけれども、谷村さんが言うには、声帯と言うものは使うほどに強くなって、太くたくましくなっていくものだと感じている、と言う。
谷村さんが言うには、谷村さんの感覚だと例えば肉体全体がフレッシュで若々しかった20代の頃よりも、30年多く声帯を活動させて、声帯の稼働経験の蓄積がより多くなされた50代の方が太くたくましい声帯になっているように感じている、と言うことを話していた。
こうした話は自分にはとても面白く感じられた。
自分は10年くらい前からICレコーダーに自分のしゃべる声を録音する習慣がついている。
そういう習慣をつけようと思って始めたわけではないけれども、その時々の自分のいろいろな頭の中に抱いている考えや、心の中に抱いている感情や情緒、心模様を、誰に聞かせるわけでもないけれども形にして外に出す、という具合に、何かしら はけ口としてそういうことをするようになったのであった。
色々とデータの整理がうまくいっていないので、収録を始めた10年前の音声データはどうも見つけることができないけれども、7年前のデータや6年前のデータを時々見つけて、そういうものを聞き返してみると、現在の自分の声を尺度に昔のデータを聞くと、比較して「頼りなげな印象、力強さの少なさ」を感じる。
あくまで「当社比」的な尺度になるが、自分なりに進歩しているような感じを抱いている。
ICレコーダーとか録音機と言うものは不思議なもので、自分以外その場に誰もいなくても、レコーダーの録音をオンにすると、不思議と気持ちが張り切って、何かしら喋ろうと言う気になるように自分は感じている。
その場その場で、自分の今思っていることや、今後していきたいことをレコーダーに対してしゃべっていくと、だんだん喋ることに夢中になって、気づくと思っているよりもずっと長い時間が経過していることがある。
そうした独り言の録音というものが結構な分量になってしまって、全体の量の把握や整理が難しい状態になっている。
声帯を鍛え強くしようと言うことを意図して何かをした事はなかったけれども、小さい積み重ねを継続していくと、ふと振り返ったときに思った以上にもともと居た場所よりも遠くに歩みを進めていると言うこともあるのかな、と言うことを最近思っている。
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