【Audible本の紹介31】イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」(安宅和人)
今回紹介するのは、2010年に発行された、『イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」』です。
本書は、論理的思考法を紹介する本の中で、早くから評価が高く、知名度も高い本の一つです。
※今月下旬に改訂版が出版されるという、うれしい情報あり
2014年頃にはじめて読みました。そのあとも何度か、読み返したことがあります。2020年にAudibleになっていたので、今回、改めて聴いてみました。
これまで、なんとなく、とか、部分的に理解していたことが、今回は、全体的に理解できた気がするので、それをまとめてみました。
筆者の安宅和人(あたかかずと)さんはマッキンゼー出身、アメリカの大学で脳神経学を研究し、現在は、ヤフーや著作業で活躍している人です。
本書で語られる、質の高いアウトプットを出すための問題設定&解決法は、日々の仕事をする上で、常に意識したい内容です。
【本書のポイント】 ※シンプルさ重視でまとめてみました
○ バリューのある仕事とは何か?
イシュー度(問の質)と解の質の両方が高い仕事。
先にイシュー度をあげて、次に解の質を上げるのが大事。
⇒どれだけ良い問が設定できるかが大事。
○ イシュー思考とは何か?
テーマとなる問×答え 組み合わせの「仮説」を立てること
○ ダメなイシューとは何か?
スタンスが曖昧(仮説として白か黒かを判断していない、仮説がない)
常識的すぎる問
⇒仕事が前に進まない。行動の変化が生まれない。
○ 良いイシューとは何か?
・本質的な選択肢である
・深い仮説がある
・答えが出せる
○ 作業の手順は?
① (一次情報を収集し)テーマとなる問×答え (仮説)を立てる
↓
② イシュー起点でストーリーを組み立てる⇔イシューを分解・分析する
↓
③ ストーリーをもとに資料をつくる⇒データを集める(推定の活用)
↓
④ 行動を起こすためのメッセージとして、論理構造とシンプルさを重視
※定量分析の3つの型=比較・構成・変化
※一部サラタメさんyoutube参照
仕事の中で、重要な課題を整理する上で、とても有効な本だと思います。
(参考)サラタメさんのyoutubeによる解説