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【朝ご飯2024.07.09】短編集はどこから読む?
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レタスと油揚げの黒胡麻和え
コーンスープ、ニンジンスムージー
電車移動の時間が、いい具合に読書タイムになっています。他にも、病院での待ち時間とか…病気のおかげで本を読む時間が増えました。
先日読み終わったのは、吉田篤弘氏の「台所のラジオ」と言う短編集。
コロナ禍のザワザワした頃に、浅生鴨氏の新刊発売の企画で、新刊+浅生鴨氏お勧め本がランダムに送られて来ると言うのがあって、その時に送られて来たのが「台所のラジオ」。
届いた時は世間も私自身もザワザワ落ち着けないコロナ禍の始めの頃、なんだか本を読む気にもなれずひたすらドラマや映画を観ていて、その頃に買った本はほぼ全て積読になっていました。
やっと手に取り読み始めてふと、繋がりのない短編集だからどこから読んでもいいのに最初から順に読んでしまう律儀な自分が嫌だなぁと。
もっとテキトーさかま欲しいと思って、おもむろに開いた所を読もうとしてもなんだかしっくりこない。結局、最初から順に読んで読み終えました。
元々備わった気質って変えるのは難しいみたい。ならばそのまま受け止めましょうと言う結論にいたりました。
私のように順に読む方が多いのかしら。それとも、気になる題名から自由に読んだりするのかしら…
読む本を選ぶ時、おおまかな情報は必要なのですが、あらすじが書かれている記事などは、薄目で見るか、凄い飛ばし読みするタイプ。詳しく知リ過ぎてしまうのは好みじゃないので背表紙の紹介を引用してみました。
それなりの時間を過ごしてくると、人生には妙なことが起きるものだ。
昔なじみのミルク・コーヒー、江戸の宵闇でいただくきつねうどん、思い出のビフテキ、静かな夜のお茶漬け。いつの間にか消えてしまったものと、変わらずそこにあるものとをつなぐ、美しい記憶。台所のラジオから聴こえてくる声に耳を傾ける、十二人の物語。滋味深く優しい温もりを灯す短篇集。
あらためて背表紙の紹介文を読みながら、この言葉はあのお話、その言葉は何のお話しだったっけ…なんて思い返しています。
すべてのお話しが起承転結の「結」がなくて、時には「転」も「結」もなくブツっと終わるお話しもあったり。
韓ドラにありがちな物語が終わった先も魅せてくれる展開とは真逆なのに、その後の展開が頭の中に自然に浮かんで自由勝手に納得出来る感覚が新鮮でした。
物語の雰囲気そのものの装丁は、クラフト•エヴィング商會名義でデザインされている吉田篤弘さん自身のお仕事でとても素敵。
次は彼の長編を読んでみたいな。
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お気に入りの栞があると読書が楽しくなりますよ