どん底だからこそ見えたもの
「積み上げてきた自信が崩れたとき、あなたはどうしますか?」
みんな、自分なりに頑張って生きている
・仕事で結果を出したい。
・影響力のある人になりたい。
・素敵な恋愛をしたい。
・幸せな家庭を築きたい。
頑張っても、
うまくいかなかったり、
結果が出なかったりして
落ち込んだり、
誰かと比べて
憧れたり、自己嫌悪に陥ったり
いろんな反応が
心の中で起きたりするけど
みんな、
自分なりに頑張って生きてると思う。
そんな今までの人生の頑張りの中で、
積み上げてきたものや
手に入れてきたものが
ある日、もし
一気に崩れ落ちたり
失ったりしたとしたら
あなただったら、どうしますか?
半年前の僕はどん底にいました。
そして、
半年前のその時に書いたブログです。
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「そんなんなら、もう辞めたら?」
これを書いている3時間前
僕は妻にこう言われた。
時間は夜中の3時
二人とも連日の睡眠不足で眠い中
少しでも眠気を覚まそうと
珈琲に豆乳を入れた自家製ソイラテを飲みながら
リビングのテーブルに向き合って座って
ルーズリーフのノートを開いて
いつでも書けるようにボールペンを置いていた。
妻に「もう辞めたら?」と言われたのは
僕がこれから世の中の人々に対して
情報発信していこうと思っていたことだ。
ブログやSNSで
自分の考えや、自分が持っている役立つ情報などを
様々なカタチで発信していこうと思っていた。
実は、
数年前までは
自分がブログやSNSで情報発信するなんて
思ってもみなかった。
これまで、
企業研修やコンサルティング、
メンタルトレーニングなどをしてきて、
そこで伝えている内容を、
雑誌に掲載していただいたことはあった。
そのうち、
本を出さないかと声をかけていただいたり、
某テレビ局から、
メンタルトレーニングの様子を
取材させていただけないかと
オファーをいただいたりもした。
しかし、僕は、
本の出版も、テレビも取材もお断りしていた。
なぜかというと、、、
世の中の人たちに
自分なりの何かを発信すれば
賞賛と同時に心無いバッシングも飛んでくる
僕はそれが嫌だった。
顔も知らない誰かから
ネットの世界で誹謗中傷されるのは
僕のガラスのハートは
きっと耐えられないし
そんな思いはしたくない。
だから、
ブログやSNSでは
誰からも批判されないような
ありきたりなことしか投稿しなかった。
ただ、このように臆病で、
ネットの世界では
ありきたりな投稿しかしない僕でも
リアルな世界では、批判を恐れずに
自分の思いのままを相手に伝えていた。
僕は20年以上
「心の成長」に関する仕事をしている。
個人向けには、俗にいう
・メンタルトレーニング
・個人コンサルティング
・ビジネスセミナー
・心理カウンセリング
・心理セラピー
そして企業に向けては
・経営コンサルティング
・企業研修
・ビジネスワークショップ
などを提供してきた。
20年以上、
約10万人の人の心と向き合ってきた
スキルと経験がある。
だから5分話せば、
その人がある程度どんな人なのか分かるし
1時間話せば
その人がつまずいている根本的な原因を
分析して分かりやすく伝えることはできる。
企業に向けてやってきた
経営コンサルティングの仕事や
企業研修の仕事も
営業を全くしなくても
口コミだけで紹介がもらえて
僕一人で毎年数千万円の売り上げを
10年以上続けていた。
しかし、1年前から
順風満帆だった僕の人生が
一気に急転落しだしたのだ。
年間の売上の半分を占める
大企業の研修の仕事が
突然キャンセルになり
その売上を当てにしながら進めていた
もう一つの会社の事業は
一気に運転資金が無くなり
ずっと貯めてきた貯金は
毎月100万単位で無くなって
生活は一変した。
なぜか少しずつ仕事は減っていく
収入も減っていく
今までと同じように
いや今まで以上に
精一杯頑張って仕事をしても
事業はますます苦しくなるだけだった。
まるで神様から
「今のお前はダメだ!
今までの自分を捨てて変わりなさい!」
と言われているような感じだった。
積み上げてきた自信も
手に入れてきたスキルや経験も
全てを否定されたような感覚で
僕のガラスのハートは粉々に崩れ落ちそうだった。
自信も失って
全てを否定された感覚でも
家族を養っていくために
なんとか自分を変えて
新たな仕事のカタチ、
そして新たな生き方を模索するしかなかった。
そんな僕に
こんな状況になっても残されたものが、
1つだけあった。
それが
「仲間の大切さ」
だった。
20年以上、僕は
積み上げてきた自信を引っさげて
「孤高に」と自分に言い聞かせて
孤独に生きてきた。
その間、
自分のスキルや経験を求めて
自分が与えることのできる価値を求めて
関わってくれる人はいたけど
僕のことを想って
僕自身と関わってくれた人は
ごく僅かだった。
そのごく僅かな友達の想いも
なかなか受け止めることも出来ず
いつも、その友達たちに
寂しい想いをさせてしまう僕だった。
そんな僕に
まるで神様がプレゼントをくれたような
きっかけが訪れた
それが、
「ネクストディメンション」
というコミュニティへの参加だった。
このコミュニティの存在は
数年前から知ってはいた
孤高と思いながら孤独に生きてきた僕は
いつも、心のどこかで
拒絶反応に似たものを感じていた。
・仲間の素晴らしさ
・仲間の大切さ
・仲間と一緒に生きていく楽しさ
そんなことが伝わってくる
このネクディメの世界観は
僕の心の奥底にある
「人を信じられない寂しさ」
を刺激していたんだと思う。
でも、今回は違った
妻が
「今のあなたなら
何か感じるかもしれないから読んでみて」
と進めてくれた
ネクディメの招待状を読みながら
初めて、
『こんな仲間が欲しい』
『ここでもう一度自分をやり直そう』
と心の底から思えた。
そして、
もう底をつきかけて生活費に充てようとしていた
最後の貯金からネクディメの参加費を支払い
もう一度、ゼロからやり直そうと
学んだことを1つ1つ実践しながら
頑張っていた。
しかし、
そこにとどめを刺してきたのが
新型コロナウィルスだった。
新型コロナウィルスの影響で
さらに仕事は激減し
売上はゼロ近くまで落ち込み
海底から空気を求めて
必死に水面近くまで上がってきた僕を
再び海の底に引き戻された感じだった。
そんな状況の中、僕と妻は
今、本気で
これからの自分の生き方と向き合うときだ
ということを感じていた。
自分は、どんな使命を持って
これから世の中の人々に対して
何を発信していったら良いのかを考えていた。
しかし、湧き上がってくるのは、
「本当にうまくいくのか。」
という不安や焦り。
「こんな自分に何ができるのか。」
という一度砕け散った自信のなさ。
それでも、
藁をもつかむ思いで、
申し込んだ
僕が学んでいるネクディメや
妻が学んでいるオンライン講座で
共通して出てくるキーワードが、
「自分が何者で、世の中をどうしていきたいのか?」
という理念や想いだった。
僕は妻に促され、
ノートに
・どんな人生にしていきたいのか?
・世の中にどんな貢献をしていきたいのか?
・どんな自分でいたいのか?
と書いて、自分自身の心に聞いてみた。
しかし、
心の中から返ってくるのは
「どん底のそんな自分がどんな人生だと?
世の中に貢献だと?
何ができると言うんだ!」
という自信もなく自己嫌悪に満ちた言葉だった。
そして、僕は妻に言った。
「何度も質問しても何も出てこないよ。
生きていくために必死になってる自分が
昔のように『世の中のために』なんて考えられない」
その僕の言葉を聞いて、妻が呟いた一言が
「そんなんなら、もう辞めたら?」
だった。
たとえ、
何か世の中に役立つ情報やスキルを提供したとしても
今の自分のスタンスやエネルギーで発信すれば
その情報に込められた想いは冷たく、波動は低く
本当の意味で世の中の人々に
元気やエネルギーを与えることはできない。
情報とスキル、そしてやり方を提供するだけで
それこそ、そんな情報やスキルを欲しがる人だけが集まり
本当に目指している「仲間」は手に入らない。
妻が言ってることは、全て分かっていた。
反論する余地もない。
でも、どうしようもなく
心と体が動かないのだ。
自分が頑張って積み上げてきたものが
音をたてて崩れ落ちて
自信も、誇りも、粉々に崩れ落ちた自分が
「自分が世の中に貢献する!」なんて言って
背伸びして前向きになる力も
今の僕には残ってなかった。
残念そうに、悲しそうにしている妻を
リビングに置いて
僕は、妻より先に寝室に行って寝ることにした。
何ともいえない、自分への歯がゆさと
でも、そんな自分を認めるしかない感覚に包まれて
僕は眠りについた。
そして、3時間眠った自分は
まるで、誰かに起こされたように
なぜか目が覚めた。
そして、
一人リビングに行って
この文章を書いている。
本当に自分はこれから
・どんな人生にしていきたいのか?
・世の中にどんな貢献をしていきたいのか?
・どんな自分でいたいのか?
それを、少しでも知りたくて
自分に何が起きてきたのか?
そして、
今の自分の心で何が起きているのか?
をとにかく書いてみようと思って
ノートパソコンに向かった。
ここまで書いてみて
改めて自分の心に3つの質問をしたら
何となくだけど、返事が返ってきた気がする。
■どんな状況でも諦めない人生にしていきたい
■世の中の人を勇気づけて背中を押したい
■力を抜いて生きていける自分でいたい
ここまで書いて、ハッとした。
僕は、今自信をなくしていて
こんな僕には何もできないと思っていたけれど、
実は、
■どんな状況でも諦めない人生にしていきたい
■世の中の人を勇気づけて背中を押したい
この2つは、
今まで、仕事でもプライベートでも
やってきた。
それは、自信を持って言える。
ただ、今までと違うのは、
自分ひとりでやるんじゃなくて、
「仲間」と一緒にやりたいということだ。
今までの
自分が成功者で、皆が崇拝者ではなく
「孤高」のカリスマではなく
■力を抜いて生きていける自分でいたい
これからは
仲間として、心の許せる友人として
肩を並べて一緒に笑い合いたい。
そして、僕は、
もう1つ僕に残っているものが
あることに気付いた。
仕事、お金、、、
これまで積み上げてきたものが
全てなくなったかに思えた時、
僕に残っていたもの、
それは、
同士のような妻と息子たち
そして、数名の友人だった。
彼らは、
どんな時も
どんな僕も
受け容れ、信じてくれた
いつも本音を伝え合えて
本気でお互いの人生を応援していた。
僕が僕を諦めそうになっても
彼らは僕を諦めなかった。
そして、そんな彼らに
「本当のことで生きていく大切さ」
を伝えて、実践し続けたのは
自分だった。
自分が注ぎ続けてきたものが
時空を超えて、カタチを変えて
再び自分に戻ってきて
まるで
自分に力を与えてくれているような
そんな大きな「循環」を感じる気付きだった。
今回の最大の危機を乗り越えつつある中で
今感じるのは、
「共存共栄」の大切さ
互いに助け合って共に生存し、共に繁栄すること。
お互いを受け容れあって、
違う価値観のものが融合し、
より良いもの生み出していく
この日本人が本来持つ力を発揮して、
一人ひとりが自分の本来の力を発揮し、
互いの価値観を認め合い融合して
さらに互いの力がみなぎりながら、
世の中を良くしていきたい!
そんな想いに共感してくれる人がいるならば
一緒に磨き合って、励まし合って
一緒に人生を前に進めていきたい
笑い合える世の中を
一緒に創っていきたい。
まだ、どん底から抜けきっていない自分だけれど、
この想いに背伸びも嘘もないと
胸を張って言える。
もしかしたら
どん底に落ちた自分だから
伝えられる何かがあるかもしれない。
そして、1人でも
僕の発信が誰かの力になれるのなら
批判を恐れず、
誹謗中傷を恐れずに、
僕なりの発信を続けていこうと思った。
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