No.099 サッカーアカデミーの可能性 ~100億円のエグジットは現実的な目標か~
アフリカでのサッカーアカデミー事業でエグジットは机上の空論でしょうか?
答えは「No」です。既にガーナのRight to Dreamが180億円規模でMansour Groupに買収された実例があります。この事実は、アフリカサッカービジネスの可能性を如実に示しています。
小さな始まり
Right to Dreamの物語は、マンチェスター・ユナイテッドのスカウトだったトム・バーノン氏が1999年に自宅の庭から始めた小さな取り組みでした。ボランティアスタッフと少数の選手たちから始まったこの事業は、2010年にガーナ東部の本格的な施設へと成長。2013年にはアフリカ初の女子育成プログラムを導入し、教育プログラムとの統合による総合的な人材育成を実現してきました。
しかし、180億円という評価額の真の価値は、マルチクラブ戦略にあります。デンマークのノアシェランとのパートナーシップにより、育成した選手たちにヨーロッパでの活躍の場を提供。この統合されたシステムが、高額買収の根拠となったのです。さらに、Mansour GroupはMLSのサンディエゴFCも傘下に収め、グローバルな育成・強化システムを構築しています。
投資回収の具体例
Right to Dreamの卒業生、モハメド・クドゥスの現在の市場価値は約80億円。ブライトンで活躍するアディングラは約45億円の評価を得ています。また、10億円クラスの有望選手を継続的に輩出しており、グループ全体での価値創造を考えれば、180億円の投資回収は3年程度で可能とも考えられます。
アフリカ単独のアカデミー運営では、このような大きな価値創出は難しいかもしれません。しかし、マルチクラブ戦略の中での位置づけを考えると、180億円という評価額も決して法外なものではありません。Mansour Groupは今後、エジプトにも同様のアカデミーを設立する計画を持っており、アフリカ全土での展開を視野に入れています。
アフリカでのアカデミー運営予算
方法にもよりますが、年間1000万円の予算があればアカデミーの運営は十分に実現可能です。しかし、サッカービジネスは決して簡単ではありません。政治的安定性、インフラ整備状況、現地パートナーの信頼性、法的リスクなど、考慮すべき要素は多岐にわたります。特にアフリカでは、これらのリスク管理が事業成功の鍵を握ります。
それでもなお、アフリカサッカーアカデミーへの投資は、単なる金銭的リターンを超えた価値を持ちます。若き才能に夢と機会を提供し、彼らをヨーロッパの最高峰へと導く。それは投資家にとっての収益機会であると同時に、アフリカサッカーの未来を築く礎となるのです。
Right to Dreamの成功は、アフリカサッカーの潜在力と、適切な投資による価値創造の可能性を証明しています。100億円規模のエグジットは決して夢ではありません。それは、適切な戦略と情熱、そして何より選手たちとの強い信頼関係があれば、十分に達成可能な目標なのです。
アフリカの若者たちと共に夢を見て、その実現に向けて歩む。その過程で育った選手たちが、世界の最高峰でプレーする姿は夢ではなく、実現可能な目標です。
スポーツビジネスとしての収益性、そして社会的価値の創造。この二つの側面を持つアフリカサッカーアカデミーへの投資は、間違いなく次世代の成長産業となるはずです。
ぜひアフリカでのアカデミー事業に興味をお持ちの方がおりましたらお気軽にご連絡ください!自分でやってみたいでも構いません!お問い合わせはDMで!
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