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No.019 アフリカのスポーツビジネス:新たなフロンティアへ



世界のスポーツ界は、すでにアフリカを次の大きな市場として注目しています。それは単なる将来の可能性ではなく、現在進行形の現実です。私たちは、このダイナミックに変化するアフリカのスポーツ市場に、新たなビジネスプレイヤーとして参入を開始しています。

世界で活躍するアフリカ人材


サッカー界では、数多くのアフリカ出身選手が欧州トップリーグで輝かしい成績を残しています。
最近だと例えば、セネガル出身のサディオ・マネは、リバプールからバイエルン・ミュンヘンへの移籍の際には約50億円の移籍金を記録。現在はサウジアラビアでプレーしていますが年俸は非課税で63億円とも言われています。
エジプトのモハメド・サラーは、ローマからリバプールへの移籍時に約47億円の評価を受けました。
さらに、過去に活躍したカメルーン出身のサムエル・エトーは、その輝かしいキャリアを通じて、累計移籍金が100億円を超える価値を生み出しました。

バスケットボール界においても、アフリカ系選手の存在感は圧倒的です。NBAでは、カメルーン出身のジョエル・エンビードやナイジェリア出身のジャンニス・アデトクンボが、リーグを代表するスーパースターとして活躍しています。

アフリカの持つポテンシャル


このような人材の輩出は、決して偶然ではありません。アフリカには以下の強みがあります:

1. 豊富な若年人口:世界で最も急速に若年人口が増加している大陸
2. 卓越した身体能力:様々なスポーツで実証された優れた身体能力
3. 未開拓の市場価値:発展途上の経済による大きな成長ポテンシャル

世界の投資動向


欧米のスポーツ産業界は、アフリカへの本格的な投資を加速させています:

- 欧州の主要サッカークラブによる育成アカデミーの設立
- NBAによるアフリカリーグ設立と数百億円規模の人材育成投資
- メジャーリーグベースボールによるアフリカでの野球普及プログラム

一方、中国やインドは、インフラ整備や資源開発など一般的な経済投資を中心に展開していますが、スポーツ分野での存在感はまだ限定的です。この状況は、アジアの中ではサッカーやバスケットボールで一定の評価を得ている日本にとってのスポーツビジネスにおける、アフリカへの新規参入の機会、そしてプレゼンスの向上に寄与するチャンスがそこに開かれていることを示していると考えています。

私たちの挑戦


私たちは、このアフリカスポーツ市場に参入してゆきます。それは単なる社会貢献やボランティアではなく、確固たるビジネスとしての展開を目指すものです。アフリカのスポーツ市場は、アジアでの展開以上のリターンが期待できる可能性を秘めています。

今後の展望


本稿では人材面を中心に論じましたが、アフリカのスポーツビジネスの可能性は多岐にわたります。今後、以下の観点からさらに詳しく分析していく予定です:

- 人口動態と市場規模
- 投資環境の現状
- 育成システムの構築
- グローバルネットワークの形成
- ビジネスモデルの可能性

これらの要素を総合的に分析することで、アフリカスポーツ市場への参入戦略をより具体化していきます。スポーツビジネスを通じて、アフリカの発展と新たな価値創造の両立を目指す挑戦は、まさに始まったばかりです。

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