おむすびで、世界と遊ぶ。パリ編
「おむすびで、世界と遊ぶ。」
真剣に遊ぶ。が人生のテーマ。
パリで日本酒づくりをしているWAKAZEの店舗で、おむすびを結ぶ機会を頂き幸運が!
真剣に遊んでいると、面白いことがおこる。
WAKAZE ParisやWAKAZEの酒蔵で杜氏の方と酒をのみながら語った、パリで感じたこと。まとめ。
■おむすびの価値
パリには、権兵衛などの日系の進出や、
「新潟コンセプト」のおにぎり&日本酒店など、
おむすびの認知や評価は高くなってます。
おむすびは、今後も現地の嗜好性に合わせて、
どんどん変化をし、川が岐のように広がる流れは当分続くでしょうし、そこに人は注目をしがちです。ただ、一方で、川の水源という価値も不変として生きつづけていきます。
omusubiSAGAは、日本のお米、海苔のoriginと、
それを現代まで最高の評価を得続けている佐賀の素材に価値があると信じています。
おむすびを持って、世界に出た時に、
ここまで食文化や歴史を理解し、
素材や炊き方へのこだわりで表現できるのは、
実は僕たち以外に、全くいないことがわかりました。
(多様性おむすびの領域はたくさんのプレイヤーがいて、憧れるけど、できないので、僕は踏み込みませんw)
omusubiSAGAのおむすびは、
【世界一のおむすび】であり、テロワールの価値をより深めていくことで、おむすびの源泉としての価値を強めていきたいと、あらためて感じました。
■クラフト酒はどこにいく。
ビール、焼酎、ジン、日本酒と、様々なアルコールがクラフト系のチャレンジを進めています。
ロンドンやパリも同じ風が吹いていました。
様々なお酒がクラフト系の流れにいった時に、
その味の最終形は、時代に合わせた生活者の嗜好に最適化され、どのお酒からも同じ味に向かう流れになる恐れを感じました。
クラフト系をつくる時に、
ビールでなければならない意味や、
焼酎でなければならない意味、
日本酒でなければならない意味
ここを考えないでクラフト系にいくと、間違いなく失敗します。なぜなら、どのお酒もいろんな味を再現できてしまうからです。
その時に、大事なのは、これまたテロワールです。
なぜ、ここでつくるのか?は、
歴史的な時間軸の捉え方
地理風土的な空間軸の捉え方
風土の人と人に流れる心理軸の捉え方
と多岐な視点からアプローチが可能であり、
地球上に人間が生活を営む以上、不変の価値になりえます。
■日本人の強み
日本人の強みは、圧倒的な味覚力です。
世界に誇れます。
世界のコミュニティは、デジタルのおかげで、どんどん身近になり、AIにより最適な方向はなんとなく示してくれるでしょう。
世界で見た時に、日本文化はメジャーじゃないですが、メジャーじゃないからこそ、その価値は世界基準と掛け合わされた時に、新しいレイヤーに行ける可能性が高いです。
日本人のもつ味覚力も、特殊性があると思っていて、僕らの味覚力が世界と掛け合わさると、絶対に面白いシナジーが生まれます。
東京は世界との玄関であり、いろんな情報やモノが入ってくる一方で、どんどん日本としてのオリジナリティが喪失されています。経済が第一基準なので、どうしても、最適化にお金が流れこむからです。
この流れこむお金で生み出されたモノを、地域の人は、「東京はなんでもある」と表現しがちです。
今、日本の強みは都市にはなく、地域にあります。都市には世界と繋がる人は沢山いますが、強みの価値は地域にあり、それぞれがリスペクトをもって新たな価値をつくることが、今求められているように思います。
ってなパリで考えたことのまとめ。
テノワールが価値であることを学んだパリ。
Merci!
ロンドン編はこちら。