【コロナで脱資本主義】エピソード7 サラリーマンは現代の奴隷か?(3)
エピソード7
サラリーマンは現代の奴隷か?(3)
そこで、利潤を上げる方法として、この不等価交換は候補から排除し、等価交換を例に話を進めていくが、ちなみに、太郎が米一キログラムを売って一万円という貨幣を得て、その一万円で花子からバラを百本買ったとする。
すると、このときの流通は次のように表される。
<商品> - <貨幣> - <商品>
米 10,000円 バラ
しかし、これでは、「食べる」という使用目的を持った「米」が、「飾る」という使用目的を持った「バラ」に姿を変えているだけで、価値はまったく増殖していない。
ほんの一例を示したに過ぎないが、ここで私が言わんとしているのはこういうことだ。
資本主義経済は、商品から始まる流通とは違う世界である。しかも、商品から始まる流通では新たな価値は生まれない。
では、これを前提に、「資本主義経済ではどのような流通となっているのか」に着目すれば、おのずと次の結論に帰着する。
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これから私たちは、1929年の世界大恐慌に匹敵する誰もが経験したことのない経済不況に見舞われます。
新型コロナウィルスは単なるきっかけに過ぎません。企業の連鎖倒産、不動産バブルの崩壊などで、「その日、食べられれば御の字」というレベルの生活を強いられる可能性すらあります。
そうでなくとも、サラリーマンの給料は生活費と一致する、すなわち、生活費に消えてしまうように創られた経済制度が「資本主義」なのです。
この仕組みをぜひとも学んでください。
エピソード4までは無料でお読みいただけます。 「資本主義はもっとも優れた経済制度」と子どもの頃から刷り込まれ、それを疑うこともしない日本…
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