見出し画像

かたづの!/中島京子

とっても面白かった!長いのにぐんぐん惹き込まれる。こんなに集中して本が読めたのは久しぶりで、とても嬉しい。

羚羊という、動物の視点から語られる人間の世界が新鮮だった。争いも、親子の愛も、人間にしかない複雑さがあって。それが際立つお話だった。

八戸という故郷が、ますます大好きになった。海へ行きたくなった。自然は、時代を越えても何も変わらずにいてくれる。美しい。

争いはしないに越したことはない。また荒れてきた世の中で、余計にそう思う。命を無闇に投げ出すことほど馬鹿なことはない。生き延びてこそ、だと思う。それは、時代が変わり戦うべきものが変わった今も、同じだと思う。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集